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ワークショップ

HTML&CSS入門 WEBサイトを作る

VOL08CSS(スタイルシート)を作成する

今回からはCSS(スタイルシート)を使って、前回までに作成してきたトップページの見た目をデザイン案に近づけていきます。

この記事のポイント

  • リセットCSSを適用して、ブラウザごとのデフォルトCSSを一旦リセットする
  • WEBフォント「Noto Sans JP」を適用する

目次

CSSファイルを作る

前回まではトップページのHTMLをコーディングしてきました。
ページの骨組みができましたが、ブラウザで表示するとデザイン案とは全く別もののページが表示されると思います。

ChromeのHTML表示例
ChromeのHTML表示例

そこで、今回からはCSS(スタイルシート)で見た目を整えていきます。
CSSについての基礎を復習したい方は「CSS(スタイルシート)の基礎」をご覧ください。

リセットCSSを作る

まずはprofileフォルダ内にリセットCSS「reset.css」を作成してください。

CSSファイルを作成
CSSファイルを作成

このリセットCSSは名前の通り、一旦CSSをリセットすることを目的としています。
なぜリセットするかというと、ブラウザは初期設定で適用するCSSを持っていて(デフォルトCSSと呼びます)、このCSSがブラウザによってバラつきがあるためです。
以下はChrome、Safari、Firefoxでそれぞれの表示を並べたものになります。

ブラウザのデフォルトCSSの比較
ブラウザのデフォルトCSSの比較

少し分かりづらいですが、よく見るとブラウザによって余白の大きさが違ったり、フォントが異なためバラつきがあります。
ページ自体の高さも微妙に異なっています。

これらの微妙な違いを気にしながらCSSコーディングを進めるのはとても大変です。
そこで、CSSコーディングに入るときはまずリセットCSSを適用して各ブラウザの表示の足並みを揃えてから、CSSコーディングに入れるようにします。

リセットCSSは自分で書かずに、公開されたもの使います。
いくつか種類がありますが、今回は「destyle.css」を使います。
destyle.css – nicolas-cusan(Github)

リセットCSSの役割がわかったところで、こちらのCSSコードを全てコピーして、先ほど作成した「reset.css」に丸々貼り付けて上書き保存してください。

Note

上記Githubからダウンロードすることもできます。そのときはページ内の「destyle.css」をダウンロードしてから、ファイル名を「reset.css」に修正してからprofileフォルダに入れてください。

続いて、「index.html」からリセットCSSを読み込むように設定します。
以下のように、head要素内にCSSを読み込む記述を加えてください。

index.html

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
  <head>
    <meta charset="utf-8">
    <title>PROFILE</title>
    <link rel="stylesheet" href="reset.css">
  </head>
  <body>

  -- 省略 --

  </body>
</html>

これで、トップページはリセットCSSを適用することができます。
改めて、ブラウザで開いて確認してみましょう。

リセットCSSの比較
リセットCSSの比較

画像が小さいため違いが分かりづらいと思いますが、複数のブラウザで開いてみるとHTML要素の余白がほとんどなくなり、表示の誤差が少なくなったことが分かります。
ただし、フォントの種類の指定はリセットCSSに含まれないため、Safariだけ異なるフォントが表示されていることと思います。

そこで、続いてフォントを指定して、ブラウザ間の表示の違いをさらに少なくしていきましょう。

フォントを指定する

今回のWEBサイトでは「Noto Sans JP」というフォントを使用していきます。
こちらのフォントはGoogle Fontsによってホスティング(公開)されており、「WEBフォント」として基本的に自由に使うことができます。
(「Noto Sans JP」はこちらのページです。)

index.html」に上記のフォントを読み込む記述を加えてましょう。
先ほど追記したリセットCSSを読み込むコードの上に、赤字のコードを追記してください。

index.html

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
  <head>
    <meta charset="utf-8">
    <title>PROFILE</title>
    <link rel="preconnect" href="https://fonts.gstatic.com">
    <link href="https://fonts.googleapis.com/css2?family=Noto+Sans+JP:wght@400;500;700&display=swap" rel="stylesheet">
    <link rel="stylesheet" href="reset.css">
  </head>
  <body>

  -- 省略 --

  </body>
</html>

続いて、profileフォルダの中に新しく「style.css」というCSSファイルを作成してください。

style.cssを作成
style.cssを作成

ファイルを作成したら、このCSSを読み込むようにもう一度「index.html」にコードを追記します。
今回は「reset.css」の下に追記してください。

index.html

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
  <head>
    <meta charset="utf-8">
    <title>PROFILE</title>
    <link rel="preconnect" href="https://fonts.gstatic.com">
    <link href="https://fonts.googleapis.com/css2?family=Noto+Sans+JP:wght@400;500;700&display=swap" rel="stylesheet">
    <link rel="stylesheet" href="reset.css">
    <link rel="stylesheet" href="style.css">
  </head>
  <body>

  -- 省略 --

  </body>
</html>

続いて、「style.css」を開いて以下のコードを書いてください。

style.css

@charset "UTF-8";

body {
  font-family: 'Noto Sans JP', sans-serif;
  color: #222;
  background-color: #e9e279;
}

1行目はCSSで使う文字コードの指定です。

4行目の「font-family: ‘Noto Sans JP’, sans-serif;」による指定で、先ほど読み込む設定をしたフォントをbody要素全体に適用します。

5行目のcolorプロパティは文字の色を指定することができます。
ここでは濃い黒を指定しています。

6行目のbackground-colorプロパティbody要素の背景色を指定することができます。
今回は黄色の「#e9e279」を指定していますが、この値は「カラーコード」と呼び、Photoshopなどで色を指定するときにもよく使われています。

ここまででCSSを保存して、改めてブラウザに表示してみましょう。
フォントが適用されていることを確認できるでしょうか。(フォントの読み込みに若干時間がかかることがあります)

ブラウザの表示例
ブラウザの表示例

これで、どのブラウザで開いてもほぼ表示の差がなくなったと思います。
次回は引き続き、ヘッダーのCSSをコーディングしていきましょう。

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