働く男
著者:星野 源
出版社:文春文庫(2015/09/02)
形式:文庫本(¥734)
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本
歌手、俳優、そしてライターと幅広く活躍する星野源さんの著書「働く男」。目まぐるしく働く著者の活動内容が詰まった一冊。
僕は星野源のファンです。
アルバム「YELLOW DANCER」は何回も聴いたし、ドラマ「昨夜のカレー、明日のパン」での幽霊役も素敵だったし、LIFEの「おもえもん」もすごく笑った。思い返してみると、至る所で遭遇していることに気づく。もしかしたら星野源て3つ子なんじゃないと思うほど、自分のいく先々で先回りして立ちはだかっているイメージ。
そんな自分だけど、書店で本書を見つけた時にふと「文章は読んだことないかも」と気づいたわけです。ということで早速読んでみることに決めました。しかも、マツコ・デラックスさんの「デラックスじゃない」とセットで。(こちらの本については別記事「デラックスじゃない」を読んだで書きました)
冒頭でいきなり「働きたくない」で始まります。虚を衝かれます。本書のタイトルは「働く男」なのに(笑)。
そして目次をみて愕然。やっぱり働きまくってる。
おかしいなーと思ったら、星野源さんは2012年12月末より体調悪化(くも膜下出血)で休養をされています。そのことが、著者自身にとってのターニングポイントとなったようです。
倒れるまでは取り憑かれたように仕事をしていたけど、それ以降は冒頭の「働きたくない」へ。入院を通して「大人になった」と書かれています。なるほど。
本書は目次の通りの内容が収められていますが、著者が体調を崩される2012年末までの「ものづくり」という仕事についてまとめられた一冊となっています。一つのマイルストーンと言えそうです。
おそらく大ファンの方はとっくに本書を読まれていると思いますが、この本はむしろ僕のようなライトなファンの方にこそ読んでほしい一冊。「ライトなファン」というのは、ライブ行ったりとかCDを買ったことがあるわけではないけど、ラジオで流れてくる曲は素敵だなーと思っていたり、ドラマで観て気になっていたとか、そんな心地良い距離のある方。
著者の今までの活動を知ることで、改めてドラマを観てみたくなったり、音楽を聴いてみたくなります。応援したくなります。
もちろん体は大事にして欲しいけれど、これからも「ものづくり」を続けて欲しいなぁ、と思うのでした。
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