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アラスカ・レポート

アラスカ・レポート

2014年3月に行ったアラスカについてのレポートです。
旅の目的、出発前の準備、現地での生活、観光、その他の現地情報などをまとめました。

目次

旅の目的

今回は特に観光を意識せず、以下の2点にフォーカスしていました:

  • 英語の環境で生活したらどうなるか
  • アラスカ(アメリカ)と日本の比較

なので、「日本にいるときと同じように過ごす」ということが重要と考え、朝起きてご飯を食べ、仕事をして、買い物や本屋へ行ったり、夜に映画を観たり。こんな感じに、普通を意識して生活することで違いに気がつくことができることを期待して行きました。

本レポートは、行く前の準備から過ごしてきた内容、帰ってきた後のまとめ、という流れで書いています。

準備

準備は出発の10日ぐらい前から行いました。

1番重要だったのがビザ免除プログラムであるESTAの取得です。90日以内の滞在だとビザは不要ですが、代わりにESTAを取得する必要があります。$14で取得することができ、1度取得すると2年間有効で何回でも使用することができます。

その他には、銀行や郵便局で日本円を米ドルへ両替したり、持って行くものの買い出しをしたり。
お約束の現地ガイドブックについては、友達が現地を案内してくれるということで用意せず、事前に調べたりすることもほとんどありませんでした。というより、「アラスカ」のガイドブックが近くの書店では取り扱っていませんでした。代わりにアメリカのマナーやら入国方法などの情報を必要なときに調べられるように、同じアメリカということで「サンフランシスコ」のガイドブックはゲット。結果としてはアメリカ国内ルール共通だったので全然問題ありませんでした!

写真のスーツケースとバックパックに荷物を入れて、以下のものを用意していきました(※重要なものは赤字):

  • 歯ブラシ&歯磨き粉
  • 洗顔料
  • 化粧水
  • 寝間着(ジャージ)1組
  • 普段着用ジャージ1組
  • トレーナー1枚
  • パーカ1枚
  • カットソー3枚
  • 靴下4組
  • パンツ4枚
  • ヒートテック3枚
  • 手袋2組
  • マフラー2枚
  • ジーンズ1枚
  • ダウンジャケット1着
  • ブーツ1足
  • ニット帽1つ
  • ネックウォーマー1枚
  • ボールペン1本
  • クリアファイル
  • ルーズリーフ100枚
  • 手帳&パスポート
  • バインダー
  • ビジネス書2冊
  • 英単語帳1冊
  • ガイドブック1冊
  • お土産(漫画1冊、スタバの桜タンブラー、コースター)
  • 緑茶ティーバッグ5個
  • カイロ3個
  • 箱ティッシュ1箱
  • ノートPC&電源
  • iPhone
  • iPod nano
  • iPhoneとiPodの充電用USBケーブル
  • お財布(現金$500とクレジットカード)

スーツケースとバックパック
割と小さめのスーツケース

※アメリカへ持っていくお土産は、その品の金額を申告する必要があるので、それぞれの金額をメモして持って行くと便利です。また、日本へ帰国する際も同様にお土産の合計金額を申告する必要がありました。

行った時期

最も寒い時期を過ぎた3月で、少しずつ暖かくなっている時でした。
気温は-30°〜0°いかないぐらい。現地の人は「暖かくなってきた」と言っていましたが、外では呼吸ができないぐらい寒かったです!鼻がもげそうだった…。

外は基本的に雪が残っていて、足下がとにかく冷たいです。底の厚いブーツでも冷気が貫通してきます。寒い時期(11月〜3月ぐらい)はブーツなどの厚底で行かないと本当に危険です。そして底がしっかりしたものでないとめっちゃ滑ります。横断歩道を渡りきることすら不可能です(本当に)。

ティンバーランドのブーツ
このブーツで過ごしました

生活

滞在先はルームメイトが5人いるシェアハウスでした。さっき「とにかく寒い」と書きましたが、室内は基本的にヒーターがあって暖かいです。外の寒さも1週間もすると段々と慣れてきます。

滞在先のシェアハウス

到着1日目から、Fred MeyerやSafewayなどのスーパーで数日分の食料(パン、パスタ、台湾風のご飯など)や飲み物、ビール、シャンプー&ボディソープ、洗剤やらを買って、特に不自由なく過ごすことが出来ました。コンビニはありませんが、Safewayというスーパーは24時間やっているので、足りないものがあったらすぐ買いに行くことができます。後で詳しく書きますが、物価も日本とほとんど変わらないので金銭的にも違和感はありません。

Fred Meyer
アラスカで大手のスーパー

基本的な過ごし方としては7時〜9時辺りに起きて、近くのコーヒースタンドでホットチョコレートを買い、UAF(University of Alaska Fairbanksの略)へ行って情報収集や仕事をし、夕方あたりに家に戻って晩御飯を食べつつ仕事の続きをする、という感じでした。家からUAFまで歩くと1時間〜1時間半ぐらいかかるので正直キツいのですが、道ですれ違う人が声をかけてくれたり、途中にあるカフェで休んだりできたので、今となっては良い思い出。

最初の1週間ぐらいは完全に時差ボケにやられました。昼過ぎに突然眠気に襲われ、うたた寝。。
夜まで爆睡してしまう日もあったり。これは結構しんどいですね。

アラスカに住んでいる人々は老若男女問わず、ものすごく親切でフレンドリーです。初対面でも、下手な英語しか使えないのに真剣に話しを聞いてくれて、会話をしてくれるのが嬉しかったです。それに、良い意味でアバウトなので一緒にいて心地良いです。場の空気みたいなものが家だけじゃなく大学、カフェ、本屋、バスの中のどこにもありませんでした。「皆それぞれ、そのとき興味あることに集中してる。」そんな感じです。

治安も非常に良かったです。日本より良いかもしれません。夜中の3時ぐらいに夜食を買いに出かけても、(そもそも人が歩いていないですが)全然大丈夫でした。

仕事

仕事と言っても現地の人とコミュニケーションをとって仕事をしたのではなく、日本でいただいた仕事(web制作)を進めていました。MacbookAirがあれば仕事はでき、インターネットも問題なく繋がるので快適、そんな状態です。時差があるにも関わらず、連絡を取って頂いた方には本当に感謝しています。ありがとうございました。

仕事をする主な場所はUAFでした。図書館であったり、自由に使える広場のようなところであったり。もちろん基本的に屋内です。耳が英語に慣れるように、あえて人が会話している場所を選ぶことが多かったです。ちなみに、図書館は他の場所よりは会話が少ないですが、2〜4人で打ち合わせをしていたり、友達とランチを食べていることが普通にあり、かなり自由な空間でした。

UAFのフードコート
UAFのフードコート

UAFの図書館
UAFの図書館

それ以外の場所では滞在先の家で作業をし、時々カフェに行ったりしました。ただ、カフェを含めてほとんどの場所では無線が飛んでいなかったです。そういったときはインターネットを繋げないでできる作業(プログラミングなど)が捗ります。

目標として、ちゃんと英語を使って現地で仕事を調達できるようにしたいです。

直接は仕事と関係ありませんが、空き時間でシンプル複利計算という簡単なwebアプリを作りました。「毎月の積立額」を入力すると、運用年数に応じた金額を表示してくれます。資産運用に興味がありましたら、一度使ってみてください。

観光

友達に連れて行ってもらったり、プラプラ散歩をしたときの風景を、撮った写真を織り交ぜつつ紹介します。

UAFミュージアム

UAFの敷地内にある、アラスカの歴史を知る事ができる博物館です。写真のようなマンモスの化石や鯨の化石、アザラシやペンギンの標本、書物/地図、武器や装飾品などが展示されていました。日本語のガイドも用意されていて親切です。

UAFミュージアムの展示例
UAFミュージアムの展示例

サンタクロースハウス

現地の友人が「有名な場所だよ!」と言いつつ連れて行ってくれた「サンタクロースハウス」。てっきりジブリ美術館的なものかと思いきや完全にお土産屋です。カフェが併設されていて、衝撃的な甘さのお菓子をいただきました。

サンタクロースの家は他の国にもあるとのことですが、一説によるとアラスカが発祥の地で、その後にフィンランドへ引っ越したらしいです。

サンタクロースハウス
サンタクロースハウス

店内のサンタクロース
店内のサンタクロース

現地のお土産屋

その他にも現地で有名なお土産屋がいくつかあり、連れてってもらいました。そこではアラスカでしか食べられないナッツやマシュマロがギッシリ詰まったアイスをいただきました。これももの凄く甘いです。いま写真を見ると食べたくなるのですが、現地では寒過ぎて(というかアイスが固い!)当然のごとくお腹を壊しました。

現地で有名(らしい)なお土産屋
現地で有名(らしい)なお土産屋

友達オススメのアイスクリーム
友達オススメのアイスクリーム

アイスパーク

有名な観光スポットの1つで、氷でつくられた作品が無数に置いてあります。乗ったり滑ったりして体験できる氷像もあり、迷路や50メートルぐらいのスライダーがありました。スライダーでお腹が冷えたのか、ここでもお腹を壊しました。

天使の氷像
天使の氷像

人の体内を模した氷像
人の体内を模した氷像

飛行機の氷像
飛行機の氷像。実際に乗ることができます。汽車やF1、お城もありました。

大きい熊の氷像で記念撮影
大きい熊の氷像で記念撮影

Pioneer Park

現地のイベント会場です。中央に施設があり、そこで色々な催しがあるようです。外には飛行機や船などの大型模型があります。施設内にはアルプスの少女ハイジの格好をした女性や、タキシードを着た男性がいましたが、外は誰も歩いていません。

PioneerPark入口
PioneerPark入口

リアルな飛行機の模型
リアルな飛行機の模型

大きい船の模型
大きい船の模型

アラスカの自然

とにかく雄大でした。圧倒的です。夜の峠道は迫ってくる山脈と、夜空いっぱいに星が広がっていて本当に素敵でした。

雪で覆われた山脈
雪で覆われた山脈

ずーっと広がる風景
ずーっと広がる風景

町並み

壁に描かれたアート
壁に描かれたアート

楽器屋
楽器屋

夕暮れどきの橋
夕暮れどきの橋

ライトのついたカフェ
ライトのついたカフェ

物価

感覚で言うと、日本とほとんど変わりません。

例えば外食ですが、通常のレストランであれば$15〜$30ぐらい。レストランはアジア系が多く、現地で1番流行っているお店は「SHOGUN(将軍)」という日本食が食べられる中国人の経営するお店でした。提供される料理は中華寄りですが、味は抜群に美味しいです。

SHOGUNの看板
SHOGUNの看板

SHOGUNの店内風景
SHOGUNの店内風景。お誕生日を祝っているようでした。

通常のカフェはコーヒーやホットチョコレートが$2〜$3.5ぐらい。意外なことに、大体のカフェではチップ不要でした。

マクドナルドは$5〜$8ぐらい。朝マックもちゃんとありました。猛烈に塩っぽいものが食べたくなったときに食べたのですが、ハンバーガーやドリンクのサイズは変わらず(気持ち大きいかも?)味も全く一緒でした。海外に行っても期待を裏切らない味で、すごいと思います。

スーパーで購入できる食品や日常用品はほとんど同じ値段ですが、水やジュースなどの飲料水は少し高めです。アルコール類も$5〜$10と基本的に高めでした。

観光についても基本的に高めの設定です。博物館/美術館は$15〜20、アイスパークは$30〜、サンタクロースハウスをはじめとしたお店の土産類も結構します。鉄道も観光用(遠出用)だからなのか、$50ぐらいとすごく高い。

線路。日本の電車の線路より広め。
線路。日本の電車の線路より広め。

車事情

アメリカは道路の走る向きが日本と逆です。右車線を走り、右折優先。

道路は歩道ほどではないですが、雪が残っていて常に凍っている状態でした。なのに、車が全然滑っていない!気になって聞いてみたところ、「Special Winter Tire」(要するにすごいスタッドレスタイヤ!?)を装備しているようです。たぶん日本のスタッドレスタイヤより滑りにくいのではないでしょうか。

あと特徴的だったのが、どの車もフロントから電源プラグのコードが伸びていることです。バッテリーがあがらないようにするためか、家で停めているときは常にこのコードをコンセントに差しています。

車のフロント
分かりにくいですが、下の方からコードが伸びています

現地の方々の運転は丁寧で、歩行者をちゃんと優先しています。車間距離が狭かったり、焦ってスピードを出しているようなシーンを見かけませんでした。

環境的には怖い部分がありました。峠道をドライブしていると、路面で溶け始めた雪と土が混ざって、車がすごく汚れます。フェアバンクスからアンカレッジの間をドライブしていて途中休憩をしたら、車の左側が土でパキパキにコーティングされた状態となっていて、まるでブラックサンダーのようでした!しかもバンパーも割れてしまっていたり、本当にひどい損傷具合。

さらに怖いのが峠道の対向車。大きいトラックとすれ違うと、べちゃべちゃの土と一緒に小石がショットガンのごとく飛んできます。友人の車のフロントガラスにヒビが入っていたのですが、理由が分かりました。本当に大事にしている車で峠道を走ったりしたら、とんでもないことになります。ルートを考える必要がありそうです。

ちなみに、平日のガソリンスタンドではコーヒーを自由に飲む事ができました。

現地で有名なガソリンスタンドChevron
現地で有名なガソリンスタンドChevron

まとめ

マリリンモンローが描かれたパイプ

フォーカスしていた点について、まず「英語の環境で生活したらどうなるか」というところでは、「とにかく英語が話せないな」と感じました。要点は伝えることができても、伝えたいと考えていたことのほんの一部しか伝えることができず、何度ももどかしく悔しい思いをしました。英語である程度しっかりコミュニケーションを取ろうとしたら、本当に時間をかけて向き合う必要があることを実感。英語を使って仕事をするには全く実力が足りません。

周りが英語を話す(日本語が通じない)環境だったので、日本で英語を勉強しているよりも多くのものを肌で感じることが出来ました。発音の難しさは特に。下手に日本で頑張るよりはまとめた時間を海外で過ごす(もしくは日本に友達を招く)方が良いと痛感しています。モチベーションとしても、こっちの方が絶対に良い。

あえて1人で買い物をしたり散歩してみたり、カフェに入るなどをしてみた結果としては、英語環境で生活をすることに対して可能性を見いだすことができました。英語は話せる!この可能性は得ることができて本当に良かったです。

フォーカス2点目の「アラスカ(アメリカ)と日本の比較」については、言語や通貨など根本的に違う部分はありつつ、生活の仕方自体は変わりありませんでした。現地で仕事をすることができたとしたら、本当に日本と同じような生活を送ることができます。(ただし、カラオケはありません)

すごく日本を身近に感じたことがあり、それは日本のサブカルが浸透していたところです。特に「ポケモン」と「ワンピース」は凄かった。それとゲームキューブのスマッシュブラザーズがメジャーで、休憩がてら戦ってみたことがあるのですが全く歯が立ちませんでした。めちゃくちゃ強いです。日本ではゲームキューブのハード自体がマイナーな感じがあったので新鮮でした。

その他の点としては娯楽施設(カラオケやら運動できる場所やら)が少ないことと、(たまたまかもしれませんが)健康志向のレストランがなかったところ、美容室が少ないことが日本と違うのかな、と思います。ただ、週末はホームパーティの文化があって、友達の家に料理やらゲームやらを持ち寄って集まるので、娯楽施設が発展しないのかもしれません。

アラスカは本当に居心地の良い場所だったので、今回残念ながら観る事のできなかったオーロラを観ることを口実に、必ずまた行きたいと思います。現地で暖かく接してくれた人々に感謝!

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