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PLANETSのイベント「第三次世界大戦はもうはじまっている/はじまるその前に」 へ行ってきた

PLANETSのイベント「第三次世界大戦はもうはじまっている/はじまるその前に」 へ行ってきた

国連職員として海外で活動した経験を持つ伊勢崎賢治さん、軍事ジャーナリストの黒井文太郎さん、そしてPLANETSの宇野常寛さんの3人が、いま世界で起きている戦争や、これからの日本がどう戦争と向き合っていくかについて話すという内容でした。

国際的な視点でみたら現在の日本は難しい

以下、イベントで話されていた話しの個人的要約。
記憶から書き起こしている上に、自分の足りない知識でフィルターしてしまっているから曖昧、かつ間違っている点も多いです。
予めご了承ください。

—–

本来、国際的にみたら、日本の憲法は特殊。
だから、世界情勢に併せて、日本の法律も変えていかなければならない。
しかし、今の政治では憲法改正の議論は難しく、さらに憲法第9条に関しては団塊世代の人々の理解が得にくく、さらに話しづらい。

とはいえ、団塊世代の人々は数も多く「票」が取れなくなってしまうため、無視して議論を進めると選挙で勝てなくなってしまうから現実的にはできない。
しかし、第9条に関しては頭が堅く、聞く耳を持たないため、憲法改正の必要性を話しても届かない。

では、どうするか。

伊勢崎賢治さんの意見:「事故が起こるしかない」

戦地などで、事故が起こることを待つ。
これは、日本の自衛隊が海外に派遣されている「安全」とされる場所で、自衛隊が攻撃されるなどで負傷、もしくは殉職された場合、または逆にこちらから銃を発砲してしまって問題が起こるなど。
このような「事故」が起こらない限り、自国の軍が海外で何もできない現状について真剣に考えなければならないという必要性・重要性を気づくことができない。

黒井文太郎さんの意見:「アメリカなどが日本に対し、派兵を要請する」

アメリカに限らずですが、国際的にいくつかの国から派兵を要請するような事態が起こった場合、日本だけ断ることは難しいです。
このような外部からの要請・圧力によって日本からも派兵せざるを得ない状況になったら、日本国内でも憲法について話していかなければならなくなる。

ここで日本だけ派兵を断るという選択肢もあるが、それをするとアメリカの「核の傘」のような軍事的な面での安全保障がなくなる可能性があったり、国際的に日本だけ見放される可能性が高い。
そうなると日本の軍事力だけで自国を防衛する手段を考えなければならなくなるが、そうなった場合にしても日本の今の憲法では海外では何もできないため難しい。
よって、どちらにせよ国内で9条については改憲の議論を行う必要がある。

いずれにせよ、外部要因による…

現在の日本は憲法改正について話すことが難しい。
よって、いずれにせよ「事故」や「海外からの要請」といった外部要因による働きかけを待つしかない。
それらの働きかけによって、日本の軍事力について話さざるを得ない状況が生まれることを待つ。

団塊世代が議論の中心から去った後、今の20代・30代の人たちが議論の中心に立った時にはもう少し柔軟に現状を捉え、議論ができるかもしれない。
しかし、それを待つと数十年単位で議論は保留になるため、現実的ではない。

今の自分たちにできることは?

これは話しを聞いて考えた、完全に個人的な意見です。

  • 国際的にみた日本の軍事的な事情を知る・調べる
  • 戦争を他人事ではないと意識すること
  • 戦争云々以前に、議論する習慣を身につける
  • 政治への参加(特に20代〜30代)

結局のところ、戦争やテロについて他人事ではなく「主体性」を持って考えることができるか、という問題ではないでしょうか。

自分も含めて、今の日本に住んでいる人たちは海外で戦争やテロが起こっていることを知りつつも、「日本では起こらない」と思っている節は強い気がします。
平和ボケ」と言うと言い過ぎかな…。
ただ、あまりリアルな感覚で世界情勢を捉えられていない。

黒井さんが「もっと積極的に海外に行ったほうが良い」と仰ってましたが、確かに日本の中にいて考えているだけでは肌感覚として分からないことも多いよな、と思います。

「戦地へ行ってこい」ではなく、戦争を経験した国へ行くと、必ず痕跡があり、博物館や資料館みたいな施設が建っていることもある。
そう行った場所へ行き、その場所(国)で起こったことを知り、現地の人々の考えも感じる。

その上で、自国についても考えるといった機会はもっと必要だと思います。
多くの日本人が「今のままじゃいけない」という危機意識を持ち、主体性を持って考えることが大事かなければならない、という結論。
身が引き締まる思いでした。

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