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働き方

個人事業主とは?個人事業主になるには?

個人事業主とは?個人事業主になるには?

自分で何か起業してみたい!と考えたとき、個人事業主としてやるか、会社としてやるかを考えることがあると思います。そこで今回は、個人事業ってそもそも何なの?という部分にフォーカスして見ていきたいと思います。

目次

個人事業とは?

個人事業とは簡単にまとめてしまうと何なのか。Wikipediaを参照すると次のように書かれています。

個人事業主(こじんじぎょうぬし)は、会社等の法人を設立せずに自ら事業を行っている個人のこと。自営業とも。
Wikipedia「個人事業主」より

上記の通り、いわゆる「法人」ではない形で事業を行う人を指します。
そのため、会社を設立した場合と同様にオフィスを借りて事業を行うことも、誰かを雇うことも可能です。では何が違うのか。

法人を設立するのと明らかに違う点をいくつか挙げてみます。

  • 開業をはじめとした事業手続きが楽ちん
  • 日々の会計処理も法人と比較しシンプル
  • 会計期間が1月1日〜12月31日までと決まっており、確定申告の日付も決まっている
  • 健康保険・年金の種類が異なる
  • 税金の種類が異なる

以上のことから、シンプルに事業を営みたい人に最適な形態と言えます。例えば「会社の設立資金や余計な手間を掛けずに開業したい」「人を雇って事業を大きくする前に、事業として成り立つか試してみたい」などの場合に有効な手段となります。

法人を設立するよりもコストや時間のリスクを抑えられることから、初めて事業を起こす場合は個人事業主からスタートするケースが多いです。実際に開業〜活動のステップは次の順番になります。

  • 1. どんな事業をするか決める
  • 2. 開業の準備
  • 3. 開業手続き
  • 4. 事業を行う
  • 5. 日々の収支を帳簿につける
  • 6. 年に一度、確定申告を行う

順に追って確認していきましょう。

1. どんな事業をするか決める

「当然じゃないか」と言われてしまいそうですが。笑
まずは事業内容を決めることから始まります。

「個人事業主になろう」と考えたからには、事業のイメージをされているかと思います。この事業イメージを、実際に紙やワードなどで目に見める形にしてみることが大切です。すると開業までにいくらぐらいの資金が必要か、人を雇う必要があるか、運転資金はどのぐらい必要になるか、どれぐらいの収入を見込めるかなどを予想できます。現実的な視点で自身の事業を考えることで、新しい気づきも得られるはずです。

2. 開業の準備

どんな事業を行うか考えが固まったら、次に開業にあたって必要なものを準備します。パソコンやスマホ、デスクなど備品を揃えたり、事務所の場所を探したり、場合によってはホームページを作成したり。なお、「開業届け」を出す前であっても、事業の準備で使ったお金は全額経費として計上することができます。2・3か月ぐらい前から準備を進めていけば、開業もスムーズに行えると思います。

3. 開業手続き

いよいよ税務署へ「開業届け」を提出します。

「個人事業の開業・廃業等届出書」の記入例(クリックで拡大)

個人事業の開業・廃業等届出書の記入例(架空の人物です)

国税庁のこちらのページから、「申請書様式・記載要領」にある「個人事業の開業・廃業等届出書」をプリントアウトして記入してください。(もしプリンターをお持ちでない場合、各コンビニにあるプリンターのサービスを使って印刷することも可能です)

もし青色申告を予定されている場合は、開業届けと一緒に提出しましょう。厳密には一緒に提出しなくても問題ありませんが、同時に出してしまった方が楽なのでオススメ。こちらも国税庁のページから、「申請書様式・記載要領」にある「所得税の青色申告承認申請書」をプリントアウトして記入してください。

「所得税の青色申告承認申請書」の記入例(クリックで拡大)

所得税の青色申告承認申請書の記入例(架空の人物です)

上記の必要な書類を持って、最寄りの税務署へ提出すれば開業届けが完了です。

4. 事業を行う

事業開始です。自身の温めてきた事業を回し、形にしていきます。

5. 日々の収支を帳簿につける

事業が動き出すと、当然お金のやり取り(収支)が発生します。必要な道具を揃えたり、営業や打ち合わせで交通費が発生したり、売り上げに対する報酬を頂いたりと様々です。税金や年金、健康保険を支払う必要もありますし、その中から生活への資金も捻出することになります。税金、年金、健康保険につきましては、改めて詳しく記事にまとめます。

上記の発生したお金の収支は、確定申告に向けて全て「帳簿」に書いていく必要があります。開業手続きの際に「青色申告」の「複式簿記」を選択されている場合は、日々の収支を「仕訳帳」に記入していきます。ここでは細かい解説は割愛します。

月が変わったら、1ヶ月分の仕訳帳の内容から「総勘定元帳」へ記入していきます。その他に必要な帳簿があれば随時記入していってください。

「仕訳帳」へ収支を書いていくことを「仕分け」と呼びますが、この作業を後で一遍にやろうとすると本当大変です。というか絶対に忘れます。経費など漏れなく申告するために、可能な限りマメにつけるようにしましょう。

とは言え毎日は手間がかかるため、便利な会計ソフト「freee(フリー)」「やよいの青色申告オンライン」などを使うと大幅に手間を削減できます。これで確定申告も怖くない!どちらも無料で試せるので、まずは触ってみて合うものを選んでみてください。(ちなみに僕は「freee」派です)

それでも自信のない方は、税理士へ相談されることをお勧めします。税理士の方への報酬は発生しますが、65万円控除を受けられるのであれば損ではないはず。事業についても相談できるので、お付き合いがあると頼れる専門家。

6. 年に1度、確定申告を行う

年に1度の大切な作業。それが確定申告です。

前年の1月1日〜12月31日までの会計を集計し、2月15日〜3月15日の期間内に最寄りの税務署へ申告します。e-Taxを使う場合は、1月15日から申告可能です。

よく3月に入ってから期日までに提出しようと頑張る方がいらっしゃいますが、その時期はかなり混雑します。そのため、出来れば早めの提出が吉です。とは言っても多忙の中で確定申告までするのは気が進みませんよね…。そんな方は、やはりfreeeなど会計ソフトを使うか、税理士さんを雇われることをお勧めします。自前でやるより断然楽ですし、申告ミスのリスクも減ります。

僕自信、1度申告ミスがあり修正申告を行いましたが、税務署へ行って確認して頂く必要があったりと結構面倒でした。税額が増える場合はまだ楽なのですが、逆に減って還付がある場合はもう大変です。笑

まとめ

以上、個人事業主についての内容でした。事業内容は人によって様々なので準備〜事業を進めていく部分は駆け足でした。会計の部分は日々の積み重ね&誰もが通る道なので少し重きを置いて解説しました。

個人事業主の活動をステップごとに解説してきましたが、ざっくりとでもイメージできたでしょうか。細かい部分はまた改めて記事にまとめますが、不明点がありましたらいつでもご連絡ください。

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