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東京五輪エンブレム問題にみる、デザインの難しさ

東京五輪エンブレム問題にみる、デザインの難しさ

昨日、採用すると決めた大会エンブレムの取り下げが発表され、話題となりました。自分もWEB制作を行う身であることから、「デザイン」はとても重要に考えている一人です。今回は、その立場から感じたことを書き綴りました。

簡単に振り返る、使用取り下げまでの経緯

9月1日お昼過ぎ、Twitterのタイムラインでは「東京五輪エンブレムの使用中止」の話題が散見されました。
個人的には「ついに発表されたんだな」という感じです。

今回使用を取り下げとなったエンブレムは、7月24日に大会組織委員会から発表されたものでした。
発表された当時は賛否両論ありつつも、今までの五輪エンブレムと異なるイメージを持った、とても洗練されたものとして迎え入れられたように感じました。

しかし発表されてから数日、ベルギーのデザイナーが「盗作じゃないか?」という疑念を発表。
実際に「ベルギー劇場」のロゴと酷似していることから、盗作疑惑が世界中に広がります。

今回エンブレムを制作された佐野さんと大会組織委員会は、原案を公表し制作過程を説明し、盗作疑惑を完全に否定します。
それでも中々収まりを見せなかった末、9月1日にエンブレム使用取り下げの発表がなされました。

今回の発表があるまでニュースやTwitterから経緯を見守ってきましたが、結果としては非常に残念と言わざるを得ません。
佐野さんのHPに掲載された文章を拝読したとき、とても心苦しく思いました。

最近はNHKのニュースでTwitterのタイムラインが流れていますが、野次のようなネガティブなツイートが目に付き、現実の冷酷さを目の当たりにしたように感じます。

一人のデザイナーとして感じる責任の重さ

Web制作をしている身として、今回の騒動は仕事に対する責任の重さを痛感することとなりました。
当然のことですがロゴ、Webサイトは企業様や商品の、ユーザーとの大切な接点になるものだからです。
それらを見たユーザーは目にしたものから「イメージ」を持ち、覚えたり、(欲張った期待をすると)アクションを起こします。

ロゴだけの制作案件であれば少し話が違いますが、Webサイトのデザインは要素が多いため、他サイトとの類似性を全て把握することは、工数的に考えると非現実的と言わざるを得ません。

ただし前提として信じて頂きたいことは、クリエーターはパクる行為は非常に嫌悪しています。
成果物を使用して頂く周囲へも、多大な迷惑を掛けてしまうことが容易に想像できることから、「絶対にやってはいけない行為」と考えています。
もちろんプライドもあります。
しかし、様々なインプットをし、制作としてアウトプットするという過程で、すでに世にあるものとの類似点はどこかに出てきてしまうのかな、とも思うのです。

例えば、昨今では多くなってきた全体的にシンプルなフラットデザインも、情報が見やすく整列され非常に優れています。
しかし、見方が異なれば「どこかで見たような気がする」と感じることがあるリスクも多く抱えてるのではないでしょうか。

教訓として

今回の騒動は世界的にも非常に注目される「東京オリンピック」でのことでした。
普段のクライアントワークでは、実際にここまで注目される機会は珍しいと思います。
しかし、制作者として「つくる」という行為をしていることと、Webという世界に発信する力と向き合っていくうえで、常に著作権の問題と隣り合わせであるということを忘れずにいたいです。

これから暫くは、世間的に「デザイナー」という言葉を聞いたときに、ネガティブなイメージを想像される方が増えてしまったのかと思います。
自身としては、「デザインで世の中にあるものをより良くしていきたい」と考えているので、信用を積み上げられるよう、朝ドラの「まれ」ではありませんが毎日をコツコツ・しっかりと進んでいきたいです。

東京五輪エンブレム、一般公募だったら挑戦してみようかなぁ…

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