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遂に高速増殖原型炉「もんじゅ」が廃炉へ

遂に高速増殖原型炉「もんじゅ」が廃炉へ

高速増殖原型炉「もんじゅ」。エネルギー資源に乏しく、その資源を海外からの輸入頼みになっている日本にとっては非常に有望な存在として運用が続けられ、稼働していないのに税金が湯水のごとく投入されながらも廃炉になることなく残ってきました。しかし、遂に廃炉が決定。やっと、やっとだ...。

「もんじゅ」ってなに?

高速増殖原型炉「もんじゅ」は、MOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)を燃料として稼働し、発電しながら燃料であるプルトニウムを生み出すことができる原子炉です。発電しながら貴重な燃料を得ることができるという、資源に乏しい日本にとっては実に魅力的な施設でした。

1985年から建設着工し、92年には性能試験を開始。そして94年4月5日には臨界達成(原子炉で核分裂が起こること)。95年8月には発電を開始し、遂に安定稼働が開始されたかと思いきや、同年12月にはナトリウム漏れ事件が起こって原子炉は停止。
その後も修理・研究は続けられましたが安定稼働することなく現在に至ります。

約22年も運用されてきましたが、稼働日数はなんとたったの250日
稼働率はざっと3%。ほとんど稼働してません。

肝心の運用費は年間にして約185億円。
1日あたり、実に約5,000万円の血税が…注がれている…(白目)。

ここに28年度の年度事業費が掲載されています。
2.3 今後「もんじゅ」の研究開発に必要な事業費(予算額)はいくらか? – 日本原子力研究開発機構

概要は毎日新聞のこちらの記事が非常に分かりやすい。
<質問なるほドリ>もんじゅ、どんな施設? – 毎日新聞

そして現在までに使った費用はなんと!
1兆1,703億円!!(毎日新聞の記事より引用している数字)

あれ、2020年の東京オリンピック予算より少ない…!?
と直感的に思いましたが、稼働してないのにこの金額ですからね。
外国人が日本にきてくれるとか、観光収入とか全くないですからね。

つまり、僕のような一般的な納税者としては、ここまで運用してきたことにすら疑問を覚えるわけです。
本格的に気になりだしたのは2011年3月11日の東日本大震災だったことは明確に記憶しています。

廃炉スケジュールは?

さて、正式に廃炉が決定したわけですが、そのスケジュールもまた長い道のり。なんと30年に及ぶ計画です。
施設の規模、扱っているものからして致し方ないとは思います。

  • 2017年4月 – 廃炉計画を作成
  • 2018年〜22年 – 使用済み核燃料を取り出し
  • 〜2047年 – 施設解体

廃炉費用は3750億円。今までの運用費と合計すると東京オリンピック予算に匹敵します。
この費用はあくまで予定なので、毎度の事ながら膨らむんだろうな。

もんじゅ廃炉、正式決定」 – 日本経済新聞

廃炉の方針決定をするにあたってはフランスとの開発協力をするとか色々諸説ありますが、どうなるんでしょうかね。廃炉の進捗度合いも含めて、今後も注目していく必要がありそうです。

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