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「沈黙のWebマーケティング – Webマーケッター ボーンの逆襲 -」を読んだ

「沈黙のWebマーケティング – Webマーケッター ボーンの逆襲 -」を読んだ

本書はWebマーケティングの手法を、ストーリー仕立てで分かり易く、かつ実践的に解説した一冊です。サイトを管理するツールの使用方法、掲載する文章に訴求力を持たせる書き方、SNSの効果的な運用方法など、著者の制作事例から導き出された貴重なエッセンスが凝縮されています。

目次

あらすじ

とあるオーダー家具のお店「マツオカ」。
サイトからの売り上げを伸ばすために、SEO会社の大手「ガイル社」のサービスを導入することに決める。
しかし、サービス開始直後に検索順位がみるみる下がっていく事態に。
売り上げも下がっていき、窮地に陥ったマツオカ。そこへ救世主が現れる。
彼は世界最高のWebマーケッター「ボーン・片桐」。

本書はこの「ボーン・片桐」を中心に、Webサイトの立て直しを図るマツオカと、それを妨害するガイル社のWebマーケティングによる闘いがストーリー仕立てで展開されていきます。

数々のキャラクター達による会話調で話が進んで行きサクサク読めるのですが、中身としてはかなり真面目に「Webマーケティング」の考察が書かれています。
目次と、それぞれのエピソードで書かれている内容を並べてみました。

  • 夜明けのSEOペナルティ解除 – GoogleによるSEOペナルティの解除方法
  • 偽りと本質のWebデザイン – Webサイトが存在する意味、コンテンツを重視したWebデザイン(設計)
  • Webライティングは二度輝く – 人の心に響く文章の書き方
  • 逆襲のSWOT分析 – 自社の強み/弱みを確認し、マーケティングに活かす方法
  • コンテンツSEOの誘惑 – 見られるコンテンツについて(外的SEO)、サイトの役割分担
  • コンテンツマーケティング攻防戦 – シェアされるコンテンツの特徴と作り方、コンテンツを多くの人に見てもらうことの重要性
  • 真実のソーシャルメディア運用 – Twitterを使ったメディア運用方法
  • G戦場のレンタルサーバー – Webサイトを置くサーバーの重要性と選び方
  • さらばボーン!沈黙の彼方に! – Webマーケティングが成功した後の姿勢

どれも、Webサイトの制作・運用において欠かすことのできないトピックですよね。
これらの重要なトピックを、ストーリーを楽しみながら身につけていくことが出来ます。

実際に役立ったこと

僕自身、フリーランスでWeb制作をしています。
そこで、本書を通して読んでみて、非常に参考になったポイントをご紹介していきます。

コンテンツマーケティングの作り方

企業の強み、弱みを分析する「逆襲のSWOT分析」の章と、「受けやすいジャンル」に絞ったコンテンツの作成方法を解説する「コンテンツマーケティング攻防戦」の章が参考になりました。
競合他社のサービスと比較した際に、弱みになりそうな要因を逆手に取って強みに変える。
目から鱗でした。

本書の内容から説明すると、 ガイル社はマツオカのWebサイトよりも検索順位が上に表示されるオーダー家具比較サイトを、たくさん立ち上げて妨害してきます。
しかも、比較サイトではマツオカを取り上げていない。
なのでサイトを見たユーザーはマツオカの存在を知り得ませんし、知っていたとしても比較サイトで紹介されていないことから不安感を抱くかもしれません。
それに対し、マツオカでは「比較サイトへの掲載をお断りしている、知る人のみぞ知るお店」という方向でブランディングを仕掛けていくのです。

これには「なるほど」と思いました。
一見「弱み」に見えることでも、視点をずらしてもると強みとして打ち出すことも可能だということですね。

ソーシャルメディアの運用方法

Facebook、Twitterを比較しつつ、Twitterの運用方法について書かれていました。
大切なのは「ユーザーとの会話」。

企業関連でTwitterを運用しましょうとなると、陥りがちなミスが宣伝/告知ツイートを連投してしまうこと。
宣伝目的だと、どうしても直接的に紹介ツイートばかりになってしまうのですが、確かにこの方法だとフォロワーは増えませんし、情報も拡散せず、反応が薄いことがほとんど。
とはいえ、どうしたらいいかも分からず、効果が出ないところへリソースを割くこともできないので運用が滞っていくという負の連鎖。

本書ではTwitterを利用するユーザーの心理を理解した上で、どのようにコミュニケーションを取り、フォロワーを増やしていくのか。
その方法が具体的に分かりやすく載っていました。
一部、ポイントを抜粋してみます。

  • 企業名とは別に、個人的な名前を使った人間味のあるアカウントを作る
  • 絡んでもOKという雰囲気づくり
  • 「誠実な関心」を持って、自分から他のユーザーへ関わっていく
  • 初期段階ではユーザーとのコミュニケーション7割、自分のツイート3割ぐらいが丁度いい。

まとめると、ユーザーとコミュニケーションを取れる関係を最優先に築いていくことが大切、ということだと思います。
そういった意味ではフォロワーの数もそこまで重要ではありません。

言われてみたら当然なのですが、どうしても即効性を期待してしまい盲目になっていました。
これらの気づきを踏まえて運用方針を変えてみたところ、しっかりとユーザーとの対話が取れているような手応えを感じています。
結果としてですが、フォロワー数もじわりと伸びてきている…かもしれません。笑

とにかく一読する価値あり

この他にも、「日本最高のクリエイティブである『漫画』をもっと読みなさい。」とか、「夜の歌舞伎町へ出かけるでしゅよ!」といった、良質なコンテンツを作る上で欠かすことのできない素養がちりばめられています。
そしてとにかく読みやすい

Web制作に携わる方は読んでおいて損はありません。
また直接制作に携わっていなくとも、自社サイトやSNSの運用がうまくいっていないと感じている方にとっては、突破口へのヒントが見えて来る内容かと思います。

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