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「ネンドノカンド -脱力デザイン論-」を読んだ

「ネンドノカンド -脱力デザイン論-」を読んだ

デザインオフィス「nendo」を代表する佐藤オオキさんの著書。著者にとっての「デザイン」に対する考え方、愛情がギッシリと詰まった濃厚な1冊です。

目次

ちょっとした空き時間でワクワクしながら読める

佐藤オオキさんの文章が本当に好きで、出版されるとついつい読んでしまいます。「謙虚さ」と「ヨーモア」が共存した独特の文章がクスッと笑えて読みやすく、それでいて内容はしっかりと問題解決に向けた考え方を解説しています。軒なみな言葉ですが普通に面白いんです。僕が社会人になって「デザインは問題解決なんだ」と本当の意味で教わったのも、佐藤オオキさんの書籍かもしれません。

本書はそんな著者の中でもお世話になった1冊です。1つの話しが4ページ読みきり構成となっていて空き時間にサクッと読むことができます。僕は寝る前の時間に読んで、その内容について考えながら寝る、なんてことをしていました。1日8ページまでと決めていましたが、一気に読み進めてしまうことも少なくなかったです。

デザイナー視点がわかる

デザイナーとしてご活躍される著者自身の考えがギッシリと詰まっていて、今デザイナーとして活動される方にとって非常に参考になる内容です。そもそも「デザイナーとは?」という方にも最適な1冊でしょう。タイトルの「脱力デザイン論」は嘘ではなく、体育会系のノリはなく随所に散りばめられた可愛いイラストも良い味を出しています。

僕が特に「なるほど」と思った部分を紹介します。

学生の頃、「自分のモノサシを作れ」と教わった記憶がありますが、持論としてはモノサシが2つないと意味がないと思っています。2つというのは、「好きなデザイン」と「正しいデザイン」。「正しい」というのは、そのデザインが機能しているかどうかで、デザイナーがクライアントの期待に応えられているかどうか、という見方をしてもいいかもしれません。「このデザインいいよね」「んー、俺はあんまり好きじゃないなぁ」みたいな会話をよく聞きますが、これって議論がすり替えられちゃってるんですよね。
(P76「近眼デザイナーの複眼術」より引用)

デザイナーにとっての「モノサシ」は話題になることも多いですが、この文章を読んで初めて納得しました。「好きなデザイン」と「正しいデザイン」を分けて考える。

実際に、デザインは社内の好みと、実際に使う人の好みが一致することはあまりないように感じてきました。どうしても温度差があります。そこで、別々の異なるモノサシで考えることで「使う人にとって」を冷静に考えることができるのではないでしょうか。

書店で見かけたら、ぜひ手にとってみてください。出版から少し時間が経っているので、大型書店でないと見つけづらいかもしれません。

ちなみに本書はハードカバーなのですが、カバーと書面の隙間がないため、ページをめくりづらく感じる方が多いと思います。僕は正直に言うと読みづらかったです(笑)。ただし内容は本当に良いので、ぜひお試しあれ。

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