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「自分の時間を取り戻そう」を読んだ

「自分の時間を取り戻そう」を読んだ

ちきりんさんの著書「自分の時間を取り戻そう」を読みました。本書は社会人向けの内容で、自分の自由に使える時間を増やせるように、仕事や家事など、日々やらなければならないことの生産性を高めていくことについて書かれた一冊。

目次

本書の目指すゴール

「最近本当にやることが多くて本当忙しい。
でも終わらない。そして気がついたら、もうこんな時間…。」

「本当は海外旅行へ行きたいし、録り溜めしたドラマもみたい。
でも今の生活だととてもそんな時間はないから、次の機会まで保留にしよう。」

日々の中で、同じように感じたことがある方は結構多いのではないでしょうか。
僕はしょっちゅうです。
この「やることが多くて終わらない問題」に向き合い、改善するためにはどうしたらいいかを考える方法が書かれているのが本書。

本書の目的はまさにタイトル通り、「自分の時間」を取り戻すこと。
本当にやりたいことをやるための時間を確保して、人生の豊かな経験を増やして行きましょう!というものです。

忙しい人はどうして忙しいのか

本書では忙しい人がなぜ忙しいのか、その理由を明らかにするために、4人の代表的な「忙しい人」が登場します。
登場人物のより詳しい紹介文は、本書の『序 「忙しすぎる」人たち』をご覧ください。


1人目 仕事のできる男「正樹」

広告関係の会社に勤めるグループマネージャー。
仕事ができるため、同期に先駆けて昇進。
しかし部下の仕事の成果が芳しくなく、自分の仕事になかなか手が回らない。
そのため、毎日深夜まで残業し、時には週末も仕事を進めなければ仕事が終わらない状況。


2人目 子育ても仕事も頑張る「ケイコ」

子育てと仕事を両立させるべく毎日奮闘。
朝は早起きして夫、子供、自分の弁当を作り、慌ただしく家を出て職場へ向かう。

仕事は時短勤務にしているが実力があるため、最近新しいプロジェクトに誘われた。
でも、息子が通う小学校の学校行事のお手伝いやPTAには参加できていないし、中学受験も考えている。
今の生活はまさにギリギリで、自分のために使える時間なんてない。

ふと思った。
本当にこれが自分の手に入れたい生活だったんだろうか?


3人目 休めない女「陽子」

フリーランスで働く独身女性。
大学生の頃の就活はリーマンショックと重なり苦労する。
なんとか、IT企業で「契約社員」としての職をみつけ、過酷な労働だが「仕事があるだけでも有難い」とひたすら頑張る。

5年経ったが、特に状況が改善されない。
正社員になれる気配もない。
そこで転職を考えてエージェントにも会ってみるが、転職先の会社も同じような状況が続きそうだ。
そこで一大決心し、フリーランスとして仕事をすることにする。

クラウドサービスを使って仕事を獲得し、固定客も少しずつ増えてきた。
比例して増える仕事。
しかし、せっかく声をかけてくれたのに断ったりしたら、すぐに仕事が無くなってしまうんじゃないかと不安になるので、来る仕事は基本的に断ることができない。

ある時、契約社員時代と同じ「過酷な労働」を続けていることに気づく。
今のままでいいのだろうか…。


4人目 成功しているのにうまく行かない「勇二」

勇二は学生時代に仲間と事業をはじめ、卒業後に株式会社を立ち上げる。
その後、運営するサービスも着々と成長して行き、社員も少しずつ増えてきた。

ところが、社員が増えていくにつれ、以前は順調に回っていたはずの仕事が不思議とうまく回らなくなる。
自分も周りも毎日遅くまでバリバリ仕事して頑張っているのに、一体なぜ…?

このままだと、競合他社にあっという間に追い抜かれてしまう。
でも自分のスケジュールは常にパンパンで、これ以上は仕事を増やすこともできそうにない。
どうしたらいいんだろう。


自分の状況に近い人がいましたか?
僕は個人事業なので、3人目のケイコさんにすごく共感できるものがありました。

本書ではやたらむやみに「生産性を〇〇して改善しましょう!」と改善案だけを提示している訳ではありません。
この4人のそれぞれの立場で異なる忙しい理由を客観的に明らかにし、そこからどうやって自分が自由に使える時間を生み出すかを考えていきます。
そのため、「自分の場合だったら…」というイメージが非常に湧きやすい。

その流れの中で、自然と「こうしてみよう!」と考えることができ、自分の生活の中でも具体的なアクションを起こせるようなヒントを得られる内容になっています。

将来の働き方についても考えることができる

具体的なアクションをイメージしやすいことが最も優れている点だと思いますが、本書では近い将来の「人がするべき仕事」について触れていることも面白い。

例えば配送トラックの運転。
現在は人間がやっていますが、将来は自動運転車に置き換えられることは容易に想像できますよね。

その理由はまさに生産性の違い。
人は寝食もあるため、純粋に長距離の運転だけをしていればいい訳ではありません。
しかし、配送車が自動運転になったら、途中で眠くなったり、ご飯やトイレ休憩を取る必要がありません。
車の稼働率も高くなります。
これが、人がやった場合と、人工知能がやった場合の簡単な比較です。

同じように、その他の職業についても生産性の観点で比較して行きます。
そうすることで、人が人工知能に置き換えられていく仕事と、今後も人が関わっていくべき仕事が判断できるようになる。

本書の内容はさらにベーシックインカムが導入されたら?という仮定についても及ぶため、そもそも必ずしも皆が働く必要のない社会についても考えることができます。
正直、この制度が導入されたら仕事をするか迷っている自分がいました(笑)。
でも好まずにルーチンワークで職場に「通っている」人は多いと思うし、あえて「働かない」を選択をする人は普通に半数以上は出てくる気がしています。
別のやりたいことをする。

本書は将来を視野に入れながら、貴重な「時間」をいかに上手に使うかを考えるきっかけになると思います。
オススメ。

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