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「ハッカーと画家」を読んだ

「ハッカーと画家」を読んだ

本書はアメリカの有名なベンチャーキャピタル「Yコンビネーター」創立者であるポール・グレアム氏による著書。プログラミングが好きな方は一読する価値のある一冊。

目次

コードが書きたくなる一冊

明日から3連休ですね。個人事業の僕には関係ありませんが…。
しかし向上心のある方はきっと、「休日を有意義に使うぞ!」と意気込んでいるはず。今回は、そんな方にぴったりな1冊を紹介します。

本書は主にプログラムのコードを書くことが好きな人、もしくは仕事で携わる方に向けて書かれた内容。コードを打つための心構えとか、より楽しむための考え方が凝縮されています。そのため、逆に言えばプログラミングに縁の無い方にとっては本当どうでもいいかもしれない。とても潔い性質を持っています。書名の「ハッカー」と言う名詞にグッとくるかどうか、ですかね。

一見ちょっと取っ付きにくそうな表紙 & タイトルですが、目次まで見ていただければ意外とそうでもないことを感じていただけると思います。本書を読むか迷った方は、次の目次を眺めて「ちょっと読んでみたいかも」という章が3つ以上あるかどうかを目安にしてみてください。

  • 第0章 – メイド・イン・USA
  • 第1章 – どうしてオタクはもてないか
  • 第2章 – ハッカーと画家
  • 第3章 – 口にできないこと
  • 第4章 – 天邪鬼の価値
  • 第5章 – もうひとつの未来への道
  • 第6章 – 富の創りかた
  • 第7章 – 格差を考える
  • 第8章 – スパムへの対策
  • 第9章 – ものつくりのセンス
  • 第10章 – プログラミング言語入門
  • 第11章 – 百年の言語
  • 第12章 – 普通のやつらの上を行け
  • 第13章 – オタク野郎の復習
  • 第14章 – 夢の言語
  • 第15章 – デザインとリサーチ
  • 第16章 – 素晴らしきハッカー

僕自身はどうだったかと言うと、1章、4章、6章、7章、11章、12章と6つありました。ストレートな言い回しですが、「富の創りかた」と「普通のやつらの上を行け」は興味を惹かれる人も多いのではないでしょうか。

ちなみに、全ての章は独立しているので興味あるところだけ読めばOK。1つの章はほとんどが20ページ弱で20分ぐらいあれば読めるので、結構サックリ読めます。

今回は帯にも書かれている「普通のやつらの上を行け」について紹介します。

普通のやつらの上を行け

向上心をくすぐられる、第12章のタイトル。こちらの章の内容は要約すると、プログラミングをするなら最もパワフルなプログラミング言語を使おうぜ!と言うことが書かれています。

プログラミング言語は無数にあります。Web系で代表的なのはPHP、Python、Ruby、Perlあたりでしょうか。実際にこれらの言語を使ってコードを打っていると意外と気がつくことのない、プログラミング言語の優劣。強いプログラミング言語と、弱いプログラミング言語があると言うことです。著者自身も、次のように明確に言い切っています。

まず、思いっきり物議を醸しそうな発言から始めよう。プログラミング言語は、その力において差がある。

P.178 第12章「普通のやつらの上を行け」より引用

つまり、章のタイトルになっている「普通のやつら」とはプログラミング言語の本来持つ優劣を意識せずに、1つの言語を使い続けている人を指しています。例えば、使っている人が多いからとか、会社で公式に使っている言語がそうだからといった理由で、自分が使う言語を決める人も多いのではないでしょうか。

実際に、プログラミング言語は慣れてくると他の言語を使うよりも慣れた言語を使いたくなる性質があります。PHPに慣れた人は、同じスクリプト言語であるRubyやPythonを改めて学習して使いたいとはなかなか思えないかもしれません。だって同じことがPHPでもできるから。おまけに、新しいプログラミング言語を学ぶのって学習コスト(時間)がかかるので、この気持ちはすごく共感できるものがあります。

しかし著者の言い分としては、このような「今まで使ってきた慣れた言語」だからという理由で特定のプログラミング言語にしがみついていると、より「強力」なプログラミング言語を選択して開発しているプログラマーとは差が出てしまうと言っています。そして、「Lisp」こそが最もパワフルな言語だとも言っています。

「差」と言うのは開発にかかる時間です。つまり、ある動作をPHPで書くのとLispで書くのとでは、開発にかかる時間(コードを打つ時間)が異なることがある、ということ。もちろん開発にかかる時間が少ない方が、競争率が高いわけです。

Lispがパワフルな言語である証拠として、著者自身が創業した会社のソフトウェアについて書かれています。同じようなソフトウェアを持つ企業が続々と登場したけど、著者の会社がLispを駆使して圧倒的な速さで様々な機能を実装していったことから、ライバル企業との差をつけていったというストーリー。体験談なので説得力があります。そしてこの話しは、プログラミングに携わる方にとっては無視できない内容でしょう。

流行に左右されない読み物として

以上、一部ですが本書の内容を紹介してきました。そして実は、本書は一部を除きネット上で公開されているので無料で読むこともできます。少しでも内容が気になった方は立ち読み感覚でどうぞ。

Practical Scheme
※「翻訳文書」の下に記事一覧がありますが、順序は書籍とは異なります。

書籍の出版から10年以上が経過していますが、今読んでも全く色褪せない内容です。

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