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「これはただの夏」を読んだ

「これはただの夏」を読んだ

燃え殻さんの著書「これはただの夏」は1人の中年独身男性が過ごした夏が描かれた小説です。

1人の中年男性が過ごした、夏

本書の主人公は中年男性。
テレビ関係の小さい制作会社に勤めていて、生活は不規則。
独身でマンションに1人暮らし。
これだけ並べると、どこにでもいそうな、それこそ隣の家に住んでいても不思議じゃないような人という感じがします。

そんな男性の周りに登場する、仕事仲間の歳上の男性、風俗嬢、親が不在がちな同じマンションに住む小学生。
これらの人たちと過ごした夏が描かれています。

これだけ書くと素朴な印象を受けるかもしれませんが、実際にありきたりな日常が描かれています。
ありきたりな日常の中でたまに起こる、忘れられない出来事。
そんな誰もが経験するような、ちょっとした生活の延長線上で起こる凹凸が綺麗に描かれた小説でした。

燃え殻さんの文章は、3分後には忘れてしまうかもしれない一瞬のふとした感情が切り取られているように感じます。
だからこそ、同じ経験をしていないのに共感できるところがあって、自分の生活もちょっと良いかも、なんて思えたりする魅力があります。

またこんな文章が読めると嬉しいなあ、なんて思うのでした。

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