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「仕事は楽しいかね?」を読んだ

Dale Dauten(デイル・ドーテン)氏の著書「仕事は楽しいかね?」は、やりたいことができているか分からずにモヤモヤしている方のための一冊。

目次

本書の要約

主人公は35歳のサラリーマン。
雪で運行休止になってしまった空港のビルで、1人の老人と出会う。
彼の名前はマックス・エルモア。
彼と話しているうちに、自分について話し始めた主人公。

15年間、真面目に働いてきたが出世できない。
淡々と同じような毎日を過ごしているような気がする。

20代のある時期に、1度だけ友人と自由を求めてコピーサービスの会社を起こしたことがあるが、そちらは失敗。
そこで貯金を使い果たしてしまった。
お金と夢が同時に消えた。

ここまで話してみると、マックスは今までの仕事の取り組み方に大きな間違いがあることを指摘する。
そして飛行機が飛ぶまでの待ち時間を使った、マックスの特別講義が始まる。

感想

マックスの言葉が、いちいち心に刺さります。
もうグサグサと。

特に印象的だったのはこちらの言葉。

たいていの人は、マンネリ化した生活から抜け出すために目標を設定する。
だけど、いいかい、今日の目標は明日のマンネリなんだよ。

本書 第4章 P.38-39より引用

これ、自分よくやってました。
「最近ちょっとたるんでるかもな」なんて思った時に、はりきってToDoリストを作ってみたり。
1日目、2日目は気持ちに熱があるのでこなせますが、日が経つにつれて億劫になっていったり…。

ちょっと頑張ってみようと思った時、同じような経験はありませんか?

もう1つ、印象的だった言葉はこちら。

問題は、才能のあるなしでもなければ、勤勉かどうかってことでもない。
コイン投げの達人じゃないってことなんだ。

本書 第5章 P.49より引用

前後の文脈とセットで読なければ分かりづらい言葉かもしれませんが、「結果を出すには十分な手数が必要」というニュアンスです。
本書の要約で、主人公が過去に友人と会社を起こしたが失敗したというエピソードがありますが、マックス曰く1度だけの挑戦で「失敗した、自分には無理だ」と判断するには早すぎる。
今では有名な大手企業を立ち上げた先人たちも、1度の挑戦で万事うまくいっている人は実は少なく、その前に何度か挑戦した結果として今がある、という話しが続きます。

口調は優しいですが、内容はなかなかストイックです。
150ページ弱でサクッと読めるにも関わらず、自分の仕事に対する姿勢を問われるような内容になっっています。
特に、後半のパートでマックスが主人公にリスト作成を提案するシーンがあるのですが、これは自分自身でやってみる価値があります。

本書はタイトルがあまりにもストレートなので、周りから「仕事のことで悩んでいるのかな」と心配されました。笑
それが本書の唯一の欠点かもしれません。
でも内容はすごく良いのでおすすめ。

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