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「さよならインターネット」を読んだ vol.2

「さよならインターネット」を読んだ vol.2

家入一真(いえいり かずま)さんの著書「さよならインターネット」を読んで自分なりに感じたこと、考えたことを書く記事の第2弾。本書は、長くインターネットに携わってきた著者が、すっかり私たちの生活に浸透した「インターネット」について、その考えを綴った一冊。

目次

2つの大事なテーマ

今回は3章の内容について。この章も前章同様、著者の活動の経緯をベースに進んでいきます。

実店舗の飲食店経営に乗り出すこと、都知事選への立候補、そしてネットをベースにした様々なサービスの開始。その中には、クラウドファンディングのサービスとして国内大手になった「CAMPFIRE」も含まれます。

これらの活動についてのストーリーだけでも十分面白いのですが、それ以上に本章では2つの大きなテーマについて触れています。

1つは、余った時間の使い方について。
そして2つ目は、インターネットが今後パラレルワールドとなっていくこと。

今回はこの2つのテーマにフォーカスしてみます。

なお、1章と2章について、著者については前回の記事「「さよならインターネット」を読んだ vol.1」をご覧ください。

余った時間の使い方について

これは今後のお大きな課題だと思います。

昨今、AIがブームになっていて、ニュースサイトとか見ていると嫌でも目にするようになりました。特に自動車の自動運転がホットな話題ですね。日本でも2020年の東京オリンピックに向けて、タクシーやバスなどの交通手段を自動運転で運用することを目指すと公表しています。

もしこれが実現した場合、タクシーの運転手は人である必要性が薄くなります。「薄くなる」と表現したのは、仕事が完全になくなるわけではないから。接客が素晴らしい、道を知り尽くしているなど、「プロとしてのノウハウ」に価値を見出す人も必ずいるはず。

しかし全体で見たら、間違いなく仕事自体は減っていく傾向にはあって、その余った時間については他の使い道を選択できるようになります。他の仕事をすることもあれば、家族と過ごす時間を増やしたり、趣味に打ち込んでみたり。

これは他の職種についても同様です。例えば、僕自身の職であるWebクリエイターにしても、Webサイト制作という仕事自体は今後自動化が進んでいくはずです。本当に予算をかけられる一部の企業でない限り、制作の自動化による安いコスト、かつスピード感ある制作が求められていくでしょう。そのため、「Web制作」という分野で仕事を続けるには、その自動化ではまかないきれない高度な専門性が必要になっていきます。

他の職についても同じ様なことが起こります。

このように、必ずしも人がやらなくても良い仕事が自動化されていく結果として、非常に貴重な「時間」をより自由に使えるようになっていきます。その時間をどう使うのか。

特にやりたいことが思い浮かばない方もいるかもしれません。でも、世の中にはコンテンツが溢れています。Netflixだって日に日にコンテンツが増えているし、書籍だって人生全ての時間を使っても読みきれないほどの本があるし、今までは時間がなくて行けなかった海外へも好きに行くことだってできます。「娯楽」だけでも十分に時間を費やすことができそうです。

他にも今までとは全く異なる仕事に挑戦することだってできますし、畑を作って自給自足の生活へとシフトすることもできるかもしれません。

ただし重要なのは、これらのことって全て今の延長線上にあるってことだと思います。分かりやすく言えば、突然時間を持て余しても、その状況に戸惑ってしまう。そうなる前に、常日頃から娯楽に費やす時間を設けておいたり、新しいことにチャレンジする機会を作っておく。そして今後、それらに費やしていた時間が少しずつ増えていくように考えておく。

僕の場合は、このサイトの記事を書く時間を増やしていけたらと考えています。

インターネットのパラレルワールド化

今は、インターネットは理論上1つのデジタル空間として存在します。しかし中国では、国による厳しい検閲が行われ、利用できるWebサービスやコンテンツ自体が管理されているのが現状です。もはや鎖国とも言えますが、この状況はインターネットを「国」という括りに縛り付けていることに過ぎません。

中国が最も分かりやすい例ですが、実際には企業の中、あるいはコミュニティの中など、インターネットの世界においては同様に閉鎖された空間は数多く在するはずです。インターネットの持つ、自由に世界の向こう側へと瞬時に繋がることのできるメリットを活かせていないように感じるかもしれません。一方で、信頼できる人たちだけで繋がることができることは多くのメリットがあるはず。

本書の中ではツイッターのアカウントを例に出しており、鍵付きアカウントや複数のアカウントを所持することがイメージに近いと述べています。

まさにこの通りで、これからは多くの閉鎖されたインターネット空間が無数に存在し、自分が所属するコミュニティのインターネットにのみ接続するような形が一般的になっていくように考えたのでした。

今後広がっていくであろうVRも、このパラレルワールドに拍車をかけるかもしれません。

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