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「嫌われる勇気」を読んだ

「嫌われる勇気」を読んだ

本書は「世界はどこまでもシンプルであり、人は今日からでも幸せになれる」と説く哲学者と、それに疑問を持った青年との議論の様子が描かれた一冊です。哲学者は「アドラー心理学」の考えをもとに、青年の抱える数多くの疑問に答えていきます。

目次

あらすじ

本書は、「青年」と「哲人(哲学者)」の対話形式で進んでいくため、話しの中でたまに出てくる人を除けば登場人物はこの2人だけです。
自分を好きになれず、自信も持てないことから人付き合いも苦手な「青年」と、長年の哲学への探求の中で出会った「アドラー心理学」の考え方から「人は今日からでも幸せになることができる」と説く哲人。

この2人の考え方は対照的であり、哲人の口から次々と出てくる考え方は、青年からしたら到底納得することのできない、まさに偽善的な「机上の空論」。なので、青年は哲人の言葉を聞いても「論破しよう」と批判的な意見を言ってしまう場面が多くあります。
しかし、哲人の青年に対する「かけがえのない友人」へ話す姿勢、分かりやすい具体例を交えた説明を受け、議論を交わすうちに、批判的であった青年の考え方にも徐々に変化の兆しが現れていきます。

多くの人が抱える悩みへの処方箋

青年の「自信を持てなくて、自分を好きになれない」という考えを持っていたり、悩みやトラウマがあって、自分がいま本当に「幸せ」であるのかということに疑問を持っている方は結構多いのかなと思います。(自分もそうでした。)
そういう意味では、青年は多くの悩みを抱える人にとって共感することのできる、まさに自分自身のような存在とも捉えることができるのではないでしょうか。

そんな青年が、ある時に自分の友人の話しをします。
その友人は学校や職場でいじめを受け、もう何年も自室に引きこもっている。しかし心の中では今の自分を「変えたい」と強く願っている。
すると哲人から、「過去の原因から今引きこもりをしているのではなく、そうする『目的』があるからそうしているのだ」という考え方を話される。
当然、青年は「そんな考え方はおかしい。引きこもることを『目的』にするわけがない。今までの友人に起こったことが、そうさせているのだ」と反論します。そこに対する哲人の言葉は、次のようなものでした。

アドラー心理学では、トラウマを明確に否定します。
ご友人がそこで感じている不安や恐怖は本物です。しかし、それらの症状もまた、「外に出ない」という目的を達成するためにつくり出されたものなのです。」

哲人はここで、完全に過去の出来事からくる影響(つまりトラウマ)を否定し、人の現在の行動には達成するための「目的」があるからそうしている、という意見を述べます。

僕も青年と同じく、ここを読んだときは「そんな訳ないじゃないか」と強く思いました。同じように思う人は少なくないはずです。
しかし、読み進めていくとトラウマなどの過去の出来ごとから今に繋がる「原因論」と、今こうすべき理由があって自らそうしているという「目的論」の違いを理解していくと、「なるほど」と納得させられます。面白いのですが、本当に納得してしまうんです。

以上の話しは始まりに過ぎず、この後に青年自信の抱えている「自分を好きになれない」「他人を信用することができない」といった悩み、さらには「自分が生きていることに意味があるとは思えない」といった深い場所にまで議論が進みます。

このように、生きていくうえで一度は考えそうな、

  • 周りの人との上手な付き合い方
  • 自分がしている仕事って本当に必要なものなのか
  • 幸せってなに?
  • 生きる意味とは?

といった悩みに対して、哲人は「アドラー心理学」の考え方から一つ一つを丁寧に説明してくれます。
最終的には、上のような全ての悩みに対する考え方の全てが繋がり、「自分らしく生きて幸せになる」という考え方に行き着きます。それらを理解することで、今日からでも幸せになることができる、そんな内容です。

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