配列の末尾から値を取り出す

配列の末尾から要素を取り出す

array_pop関数を使うと、配列の末尾から要素を1つ取得することができます。

PHP コード例

$value = array_pop($array);

配列$arrayの末尾から要素を1つ取り出して$valueに代入します。
取り出した要素は$arrayからは削除されるため、$arrayは長さが1つ短くなります。

もし取り出す要素がなかった場合には$valueにNULLが入ります。

PHP コード例

<?php

// 取り出した要素を入れる変数
$dog = null;

// 配列を用意
$array = array( 'Shibaken', 'Pomeranian', 'Golden retriever', 'Greyhound', 'Siberian husky');

// 配列の末尾から要素を取得
$dog = array_pop($array);

// 配列から取得した値を出力
var_dump($dog);

// 取り出した後の配列を出力
var_dump($array);

$dogと$arrayをそれぞれ出力した内容は次のようになります。

$dogの出力例

string(14) "Siberian husky"

$arrayの出力例

array(4) {
[0]=> string(8) "Shibaken"
[1]=> string(10) "Pomeranian"
[2]=> string(16) "Golden retriever"
[3]=> string(9) "Greyhound"
}

取り出した値が$dogに代入され、取り出した後の配列は末尾から要素が1つ消えていることが確認できます。

多次元配列の末尾から要素を取り出す

多次元配列についてもarray_pop関数は同様に使用することができ、末尾にある親要素を1つ取り出します。

PHP コード例

<?php

// 取り出した要素を入れる変数
$dog = null;

// 配列を用意
$array = array(
	'dog1' => array(
		'id' => 1,
		'name' => 'Shibaken',
		'age' => 3
	),
	'dog2' => array(
		'id' => 2,
		'name' => 'Pomeranian',
		'age' => 5
	),
	'dog3' => array(
		'id' => 3,
		'name' => 'Golden retriever',
		'age' => 6
	),
	'dog4' => array(
		'id' => 4,
		'name' => 'Greyhound',
		'age' => 2
	)
);

// 配列の末尾から要素を取得
$dog = array_pop($array);

// 配列から取得した値を出力
var_dump($dog);

// 取り出した後の配列を出力
var_dump($array);

$dogの出力例

array(3) {
	["id"]=> int(4)
	["name"]=> string(9) "Greyhound"
	["age"]=> int(2)
}

$arrayの出力例

array(3) {
	["dog1"]=> array(3) {
		["id"]=> int(1)
		["name"]=> string(8) "Shibaken"
		["age"]=> int(3)
	}
	["dog2"]=> array(3) {
		["id"]=> int(2)
		["name"]=> string(10) "Pomeranian"
		["age"]=> int(5)
	}
	["dog3"]=> array(3) {
		["id"]=> int(3)
		["name"]=> string(16) "Golden retriever"
		["age"]=> int(6)
	}
}

上記コードでは配列からキー「dog4」の要素が取り出されて$dogに代入されます。
取り出した際に配列のキー「dog4」は失われるので注意してください。

こちらの関数は末尾から順に要素を取り出していきますが、反対に先頭から要素を取り出すことができるarray_shift関数も用意されています。
詳しくは、別記事「配列の先頭から値を取り出す」を参照してください。

また、array_pop関数の対になる関数として、配列の末尾に要素を追加するarray_push関数や、先頭に値を追加するarray_unshift関数もあります。