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オンラインストレージによるバックアップのススメ
スマホやパソコンに入っている大事なデータのバックアップ。大事なこととは分かっていても、最後にバックアップしたのがいつだか思い出せない...。こんな状況はよくあるかもしれません。そこで今回は、オンラインストレージを使ったバックアップについて。
目次
大切だけど面倒なバックアップ作業
最近、身の回りでデータの紛失が多発しています。パソコンが壊れた、間違えて消してしまった、スマホの更新でデータが消えた、スマホを電車に起き忘れた…など。
当然ですが、これらのことは予期せぬタイミングで起こります。そのため、いつでもこのようなことが起きても不思議ではないというスタンスで、常日頃から大事なファイルのバックアップを取って保険をかけておく必要があります。
と、言うのは簡単ですが、実際には頻繁にバックアップするのって面倒ですよね。毎日、外付けのハードディスクを繋いでデータをコピーして…1回なら簡単ですが、毎日の習慣にするのは中々面倒。
そこで、今回はオンラインストレージを使ったバックアップ方法をお勧めしていきます。まずは、どんなオンラインストレージがあるかをざっと見ていきましょう。ほとんどは無料で使い始めることができます。
様々なオンラインストレージ
各社から出ているオンラインストレージのサービス。そのほとんどは無料プランと月額有料プランでアカウントの種類が分かれています。バックアップ用途としてみると機能的な差異はほとんど感じられないため、使い心地や容量、料金の3点で比較すれば十分です。
有名なオンラインストレージを5つ紹介します。他にも無数に存在しますが、キリがないため省略。
Dropbox
オンラインストレージを広めた立役者。日本では個人、企業問わず圧倒的な人気があります。ファイルの同期機能が非常に便利で、複数人で1つのストレージを共有しているかのようなファイル共有が可能です。
UIも非常に分かりやすく、初めてオンラインストレージを使ってみる方にも分かりやすい作りが魅力。
無料プラン
容量:2.5GB
Proプラン
容量:1TB
料金:月額1,296円、または年間12,960円
URL:https://www.dropbox.com/
box
主に医療機関、企業でシェアを伸ばしてきたオンラインストレージ。Dropboxと名前が似ていますが、全く異なる会社です。
こちらも非常に使いやすく、特にスマホアプリが非常に優秀。ただし、有料プランの容量がちょっと少ない。
無料プラン
容量:10GB
Personal Proプラン
容量:100GB
料金:月額1,296円
URL:https://www.box.com/home
Google Drive
おなじみGoogleのオンラインストレージ。無料プランの容量が大きいことと、プランが複数あって最適な容量を選びやすい点が魅力。
無料プラン
容量:15GB
有料プラン
容量:100GB、1TB、10TB、20TB、30TB
料金:月額250円〜
URL:https://www.google.com/intl/ja_jp/drive/
iCloud – Apple
iPhoneやMacbookで有名な、おなじみAppleのオンラインストレージ。無料プランは容量が少なめですが、iPhoneをはじめとしたiOSデバイスのバックアップ連携が非常に便利。こちらも有料プランの容量を何種類か選べるところが嬉しいポイント。
無料プラン
容量:5GB
有料プラン
容量:50GB、200GB、1TB、2TB
料金:月額130円(税込)〜
URL:http://www.apple.com/jp/icloud/
Amazon Drive
EC大手のAmazonが提供するオンラインストレージ。「容量無制限」が売り。他社とは違い無料プランはありません。Amazonプライム会員になるか、有料プランを選択する必要があります。
Amazonプライム会員プラン
容量:5GB(ただし、写真画像ファイルのみ無制限)
料金:年間3,900円
有料プラン
容量:無制限
料金:月額13,800円〜
URL:https://www.amazon.co.jp/clouddrive/home
使用において気をつけたい点
上記のほとんどが各端末に対応したアプリが用意されていて、いつも通りローカル(端末内)にファイルを保存する形でオンラインストレージに自動的にアップロードしてくれる機能がついています。これが非常に便利。ここに写真やら大事なファイルを保存するようにすると、いちいちバックアップ用にファイルを別の場所へコピーする必要がなくなるわけです。
ただし、気をつけなければならない点もいくつか存在します。
ネット接続が必要
オンラインストレージなので当然ですが、「オンライン」で使ってこそ真価を発揮します。そのため、基本的にはネット接続された端末で使うことが前提と考えてください。そして、たくさんのファイルをアップしたりダウンロードしたい場合はネット回線の速度によって時間がかかってしまいます。
無料プランは容量が少ない
先ほど紹介したサービスのほとんどは、無料プランだと5GB〜15GBと容量は少なめです。もし旅先で撮った写真をたくさんアップしたい場合にはすぐにいっぱいになってしまうでしょう。思う存分ファイルを保存したい場合は有料プランが必要になるケースがほとんど。
便利な点
次に、オンラインストレージの便利な点を紹介。
ファイルが失われる可能性が低い
これらのサービスは、基本的にネット上に分散した複数のディスクに保存されます。そのため、自身の端末や外付けメディアに保存するよりも故障や紛失に対するリスクが少なくなります。同時に高度な暗号化がされますので、漏洩のリスクも限りなく低く、ほとんど気にしなくて大丈夫です。
どこへ行ってもデータを引き出せる
オンライン上にファイルを保存するので、ネット接続できる環境があればどこでもファイルをアップ、ダウンロードできます。外付けハードディスクなどを持ち運ぶ手間もありません。
他の人とのファイル共有が楽
思い出の写真、仕事関連のファイルなどを他の人と共有したい場合にも「共有」機能で一発です。これがめちゃくちゃ便利。
結局どれ使えばいいの?
で、どれ使えばいいの?という問いにお答えします。
好きなやつを使ってください!
有料プランを使うことを前提に考えたら、「容量」と「価格」のバランスをみて決めます。あとは使い心地ですが、こちらは普段から使うようにしてみないと分かりません。なので、まずは無料プランから始めることをオススメ。
先述の通り、バックアップとしての機能だけで比較すると大きな差異はありません。そのため、普段から使っているサービスに近いもので選んだり、使い心地で選択するのが正解です。
例えば自分の場合ですが、iCloud、box、Amazon driveの3つを使い分けています。使い分けはiCloudがiPhoneのバックアップ用、boxは仕事関連ファイル、Amazon driveは旅行とかの写真用(プライム会員です)。
このように、スマホがiPhoneかAndroidかとか、Amazonでたくさん買い物するからプライム会員だしAmazon driveにしようとか、そういった理由で決めるので問題ないです。上記5つのサービスはどれもハズレはありません。
データがいつ紛失するかは誰にも分かりません。なので、バックアップは日頃の習慣が大切です。いかに負担なく、日常の中でバックアップの作業を取り入れられるかが鍵。面倒だと結局後回しになってしまいます。
そういう意味でもやっぱり、自分にとって身近なところからオンラインストレージを選ぶことが自然です。まずは無料で使ってみて、使い心地を試してみてください。