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「ひきこもらない」を読んだ

phaさんの新著「ひきこもらない」を読みました。著者の自由気ままな生活エッセイ。自分の気持ちに素直に、そしてフットワークを軽く生活するってこういうことだな、と感じることのできる一冊。

気の赴くままに過ごす日々が書かれた一冊

「本」に関する記事が久しぶりになってしまった。
忙しかったとか言い訳するつもりはなく、純粋に最近あまり本が読めていませんでした。

本屋にはよく足を運ぶのですが、読みたい本を見つけては「でもまだ読んでない本あるしな…」ということで特に買わず、でも家に帰ると本を読む気になれず、という悪循環。
これはいかん、ということで新しい風を吹き込むべく購入したの本書でした。

本書はタイトルからして緩そうな雰囲気が漂っています。
でも「ひきこもる」ではなく、「ひきこもらない」。
緩そうだけど、しっかり前向きなタイトルですね。

読んでみたところ、本書の対象読者は次のような方。

  • 会社に勤めているけど、今のまま働いていて良いのか疑問
  • 自分の将来に漠然とした不安がある
  • 色々なことに興味が持てず、毎日が退屈に感じる

社会人の方が主な対象読者かと思います。
20代半ば〜30代あたり。
もちろん、著者のファンの方であれば年齢問わず楽しめる内容です。

僕自身も、最近ちょっと仕事や恋愛においてイマイチ頑張れず、だらけ気味になっていたところで読みました。
phaさんの著書は初めてだったので「どうかな?」と様子見だったのですが、パラパラっと書店で立ち読みしていたら「I 家を出て街に遊ぶ」の「街を家として使ってみる」のところで、冒頭から「一人暮らしは寂しいしつまらないしコスパが悪い。」に共感。
早速Kindleで購入したのでした。

個人的には、前書きの次の一文にも惹かれた。

ただ、一つだけわかっていることは「世間で普通とされる暮らし方には自分はうまく嵌れない」ということだ。

位置No.2297 「まえがき」より引用

制作会社に勤めていた時に感じていた「窮屈感」が結構しんどかった自分は、僭越ながら「近い感覚を持っている方なのかも」と感じました。
社会人の方、もしかしたら学生の方でも、同じような息苦しさを感じている方は少なくないんじゃないかな。

本書の内容は、著者が定職には付いていないけど、東京でそれなりに楽しく暮らしていくというもの。
仲間を集めてシェアハウスを作ったり、気ままに旅をしたり、別荘を買ってみたり。
自分の気の赴くまま、時にうまくいかないことがあっても楽しく生きていこうという前向きな姿勢が、読んでいて心地良かったです。

中でも「これ!わかる!」と思ったのが、どこかに旅に行っても観光スポットには行かず、普段と同じような時間の過ごし方をする、という部分。
自分も同じことをしたことが何回もあります。

旅は日常と物理的に距離を置くことができるので、自分の過ごしてきた日常を客観的に見ることができるんですよね。
そこで生活を見つめなおしてみると、「これもやってみよう」みたいな新しい突破口も出てくる。
観光地を巡ったり、名物を食べるのももちろん楽しいけど、旅の醍醐味はやっぱり「日常から離れる」ことだと思います。

自分の場合は「旅」の部分が一番共感できましたが、実は多くの共感ポイントが詰まっている気がする本書。

著者について

著者のpha(ファ)さんは現在38歳。
本書に書いてある通り定職にはついていませんが、ブログやコラムの執筆をしたり、「持たない幸福論」や「ニートの歩き方」など他多数の著書を出していたり、シェアハウスを運営したりされています。

京都大学を出られているので、頭は相当良いんだろうな。

著者を知ったきっかけ

phaさんのことを知ったのはTwitterのタイムラインで誰かがリツイートしているのをたまたま見かけたのが最初でした。
(最近こういうTwitterからカジュアルに「知る」という機会が多い気がする)
そこでとりあえず近日新しい著書が出ますということで、とりあえず手に取ってみたのが本書でした。

最近やる気があまり出ない、だるい、という方にも、ぜひ読んでみて欲しいです。

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