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レシピ
URL
ファイルからURLを取得してページに表示する
フォームで選択されたファイルのURLを取得してページに表示したり、使用済みのURLを削除する方法について解説します。
この記事のポイント
- createObjectURLメソッドを使ってファイルの一時的なURLを取得する
- 作成したURLが不要になったらrevokeObjectURLメソッドで削除する
アップロードしたファイルのURLを取得して表示する
フォームで選択されたファイルは、URLオブジェクトのcreateObjectURLメソッドを使ってURLを取得することができます。
createObjectURLメソッドを使って取得したURLは一時的にメモリ上に展開されているものですが、画像ファイルであればimg要素のsrc属性に設定するとファイルをページ上に表示することができます。
ここで作成するURLはメモリ上に展開されるため、必要がなくなったら無駄なメモリの消費を抑えるためにrevokeObjectURLメソッドでURLを削除してメモリを解放します。
以下の例は、フォームでJPEG形式かPNG形式のファイルを選択するとimg要素を作成してページに表示します。
DEMO
index.html
<h1>JavaScriptレシピ</h1>
<form method="post" action="" enctype="multipart/form-data">
<input type="file" name="input_file" value="">
</form>
<div id="file_viewer"></div>
style.css
form {
margin-bottom: 20px;
}
index.js
window.addEventListener('DOMContentLoaded', function(){
var input_file = document.querySelector('[name=input_file]');
input_file.addEventListener('change', function(e){
if( e.target.files[0].type === 'image/jpeg' || e.target.files[0].type === 'image/png' ) {
// アップロードしたファイルのURLを取得
var upload_file_url = URL.createObjectURL(e.target.files[0]);
// img要素を作成
var img_element = document.createElement("img");
img_element.src = upload_file_url;
img_element.alt = e.target.files[0].name;
img_element.width = 100;
img_element.onload = function(){
URL.revokeObjectURL(this.src);
}
// ページにimg要素を挿入して画像ファイルを表示
var div_element = document.getElementById('file_viewer');
div_element.appendChild(img_element);
}
});
});
コードを実行すると、画像ファイルを選択したら次のように表示されます。
このコードでは、まずページ読み込み完了時にファイルを選択するinput要素に対してイベントリスナーを登録します。
ファイルが選択されたときに発生するイベント「change」を検知すると、この後に続く処理を実行します。
アップロードされたファイルに対して、まずはif文でMIMEタイプを確認します。
今回はJPEG形式かPNG形式の画像ファイルを使うため、「image/jpeg」か「image/png」のいずれかだるかをここで確認します。
画像ファイルだったときはURL.createObjectURLメソッドを実行してファイルのURLを取得し、変数upload_file_urlに保持しておきます。
ここで取得したURLを、続いて作成したimg要素のsrc属性に設定します。
あとはページ上にimg要素を挿入して完了です。
今回はid属性「file_viewer」のdiv要素にappendChildメソッドを使って挿入して画像を表示します。
作成したファイルのURLは削除してメモリを解放するために、ここでは画像が読み込み完了したときに発生するイベント「onload」をトリガーにしてrevokeObjectURLメソッドを実行しています。