PHPフレームワーク Laravel Webアプリケーション開発 バージョン5.5 LTS対応
著者:竹澤 有貴、栗生 和明、新原 雅司 他
出版社:(2018/09/26)
形式:単行本(¥4,104)
PHPプログラミング
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レシピ
フレームワーク
日進月歩で開発効率化が進み、実用性やセキュリティ面、さらにはトレンドのキャッチアップから刻々と変化していくフレームワーク事情。2017年10月時点のフレームワークについてのトレンドを調べてみました。どのフレームワークを使うか選ぶ際のご参考にどうぞ。
現在の主流なフレームワークは次の5種。
自分が仕事でphpプログラミングに携わり始めたのが2010年。
当時はZendFramework、Symfony、CakePHPの3つが主流でした。
しかし現在は、GoogleトレンドやGithubのスター数で比較するとLaravel、Symfony、CodeIgniterの3つが主流となっていて、中でも「Laravel」が圧倒的な支持を得ているようです。
過去12ヶ月間のGoogle検索された数を比較。
Google検索のトレンドではSymfonyがトップ、そこからLaravel、CodeIgniter、CakePHP、yii Frameworkと続きます。
ちなみにZend Frameworkはyii Frameworkよりもさらに少ない数でした。
続いて、Githubのスター数で注目の度合いをみていきます。
ここではLaravelが圧倒的。
昨年10月時点のスター数からの伸びを見ても、他フレームワークは1,000〜2,000の伸びに対し、Laravelのみ約10,000のスターを増えています。
以上のことから、昨年に引き続き最も勢いのあるフレームワークは「Laravel」と言えそうです。
これからPHPフレームワークを選ぶのであれば、まずは「Laravel」の利用を検討することをオススメします。
フレームワークを選ぶ際に参考になるのは、主流になっているフレームワークを選ぶことです。
時期や国(地域)によっても違いがありますが、公式・サードパーティのドキュメントが充実していることや、トレンドをキャッチアップしていることは重視したいところ。
主流になっているフレームワークにはそれだけ多くの開発者も利用していることから、これらの条件が満たされていると判断できます。
上記のフレームワークは全て実案件で使用しても差し支えないフレームワークです。
その中から実際に使うフレームワークを選ぶ際には、先述した人気の度合い以外にフレームワークの学習コスト、開発するアプリとの相性、開発者(チーム)の相性から選ぶ形となるかと思います。
ここからは、それぞれのフレームワークの特徴や必要なサーバーの要件を書いていきます。
開発効率の非常に高いフレームワークとして人気を集め、昨年に引き続き最も勢いのあるフレームワーク。
公式ドキュメントの日本翻訳版もあり、さらにオンラインドキュメントのみでなく新しい情報が書籍として出版もされているため日本語ドキュメントが充実。
学習コストはやや高めですが、ドキュメントが多い部分で補えることと、Webアプリ開発のトレンドもキャッチアップすることができるため利用するメリットは大きいです。
システム要件:php バージョン7.0.0以降。php拡張機能であるOpenSSL、PDO、mbstring、Tokenizer、XMLが必要
公式サイト:https://laravel.com/
Github:https://github.com/laravel/laravel
長い間人気を集めているフレームワーク。
最も広く使われているフレームワークかもしれません。
大規模なアプリケーションで使われている実績も豊富にあるため信頼性も高いです。
Laravelほどではありませんが日本語のドキュメントも充実しているkotoも魅力。
システム要件:php バージョン5.4以降
公式サイト:https://symfony.com/
Github :https://github.com/symfony/symfony
フレームワークの構造やソースが分かりやすく、学習コストが非常に低いことが特徴のフレームワーク。
開発効率が高く、さらに処理速度も高速です。
初めてのPHPフレームワークとしても扱いやすくオススメできます。
システム要件:php バージョン5.3.7以降(バージョン5.6以降を推奨)。php拡張機能であるPDOが必要
公式サイト:http://codeigniter.jp/
Github:https://github.com/bcit-ci/CodeIgniter
こちらも長い間人気のあるフレームワークで、日本でも強い人気があります。
日本語のドキュメントも充実しているため学習コストが低く、困ったときにも多くの情報が見つかるため便利です。
システム要件:php バージョン5.6.0以降(バージョン7.1以降を推奨)。php拡張機能であるmbstring、intl、simplexmlが必要
公式サイト:https://cakephp.org/jp/
Github :https://github.com/cakephp/cakephp
非常に高速なフレームワーク。
日本での認知度はイマイチなため、日本語のリソースは少なめです。
システム要件:php バージョン5.4.0以降(バージョン7.0以降を推奨)。
公式サイト:http://www.yiiframework.com/
Github :https://github.com/yiisoft/yii2
phpカンパニーとして有名なZend社の公式フレームワーク。
php自体がZend社製のZendエンジンを積んでいることから、非常に信頼できるフレームワークです。
その割りに人気は下火ですが、企業にはPHP公式ということで人気があります。
最近メジャーアップデートされ、バージョン3がリリースされました。
システム要件:php バージョン5.6以降(最新版を推奨)
公式サイト:https://framework.zend.com/
Github:https://github.com/zendframework/zendframework
以上、2017年版PHPフレームワークについてでした。
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