1行目にだけスタイルを適用する
CSSには::first-lineという擬似要素があり、こちらを使うとテキストの1行目のみに特定のCSSを適用することができます。
基本的にはブロックレベル要素のみ適用可能ですが、それ以外の要素に対しても「display:block;」や「display: inline-block;」でブロックレベル指定すれば使用可能です。
1行ブロックレベル以外の要素(span要素など)でも、「display:inline-block」や「display:block」でブロックレベル要素とすることで適用可能になります。
今回の擬似要素::first-lineに対し、1文字目のみを対象とする擬似要素::first-letterも存在します。
詳しくは別記事「テキストの1文字目だけCSSを適用する」をご覧ください。
ブロックレベル要素の1行目にスタイルを適用する
テキストの1行目に特定のCSSを適用するには、擬似要素::first-lineを使います。
擬似要素::first-lineの使用例
section p::first-line {
color: #2992e3;
font-size: 150%;
}
HTML コード例
<section>
<p>テキストの1行目のみスタイルを変更。<br>1行目のみ大きくしたり、色を変えたりできる。<br>2行目以降は影響しない。</p>
</section>
インライン要素でも1行目にスタイルを適用する
インライン要素は通常のままでは::first-lineを使用できませんが、displayプロパティでブロックレベルに変更することで適用可能になります。
インラインブロックでの擬似要素::first-line適用例
section p span {
display: inline-block;
}
section p span::first-line {
color: #2992e3;
font-size: 150%;
}
HTML コード例
<section>
<p><span>インライン要素でも、displayプロパティを使えば適用可能です。テキストの途中で自動改行されたらスタイルは適用されないため、注意が必要。</span></p>
</section>