どうして洋画派の自分がこのタイトルを観たか
まずはこの映画を観に行くことになった背景から。
まあ単純なことなのですが、実は母の日に何もしていなかったんですね。
なので、母が観たいと言っていた映画を一緒に観に行くことにしたのでした。
それがタイトルの「世界から猫が消えたなら」。あまり邦画に興味がなかったことと、先週「デッドプール」でハズレ感を味わっていたこともあり、ちょっと心が映画館から離れていた状態でした(笑)。
ところが!映画館を出るときは完全に満足。
想像を完璧なまでに裏切って面白かったんですね。
まさかですよ。
原作を読んでいたので話しの流れはなんとなーく覚えていたのですが、これは素晴らしい。
デスノートのように原作と話しが異なるとかではないのに、これは原作より面白いかも、とすら思いました。
原作を読んでいても楽しめる映画です。
大好きな俳優に涙を持っていかれる
主演の佐藤健さんが本当に素晴らしかった。
宮崎あおいさんもやっぱり素晴しかった。
しかし、僕の見立てでは濱田岳さんが一番良い味を出していたんじゃないかと。
濱田岳さんは、無類の映画好きな主人公の友人という役です。
主人公に映画を勧めることをライフワークにしているのですが、ある時に勧める映画が見つからなくなってしまうというシーンがあって、これが本当に感動しました。
彼の「使命感」がひしひしと伝わってくるんです。
僕はこのシーンに「自分の役目を自覚したプロの仕事」を感じました。
人のために自分は何ができるか。
自分ができることこそが、人との繋がりになる。
ハッとしました。
ただただ、仕事をすることの意味、素晴らしさを噛み締めることができたのでした。
さらに迫る感動のビッグウェーブ
そんな濱田岳さんに夢中だった僕ですが、映画全体の朧げでレトロな雰囲気が本当に心地良かったです。
そして泣けるシーンはまだまだあった!
なんと、主人公の母が生涯最後のメッセージを届けるシーンと、主人公が母へ今までの感謝をぶつけるシーンのダブルパンチ。
母と観ている、自分に...
これはあまりにもピンポイントだろーっと思いながら泣くに泣けず、ただひたすら緩くなった涙腺を堪えるのでした。
隣に座っている一人で観に来たであろう高校生も超泣いてた。
本当勘弁して(笑)。
さらに言うと、劇場にいたほとんどの人が泣いていましたね。
特に女性。
皆んなの鼻ずってるBGMがまた泣ける。
結論としては、邦画はまだまだ素晴しかった!
今後も積極的に観ようと、母へのプレゼントのつもりが自分の方が盛り上がっているフライデーナイトでした。