デラックスじゃない
著者:マツコ・デラックス
出版社:双葉社(2016/06/16)
形式:文庫本(¥620)、Kindle(¥497)
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本
マツコ・デラックスさんの著書「デラックスじゃない」を読みました。いつもテレビで観ている時とは少し違う、素の姿を感じることのできる一冊。
僕はほとんどテレビを見ません。ドラマとかはたまにハマって観たりするけど、お笑いやバラエティ番組なんかは絶対に観ない。自分が根暗だからか、なんか盛り上がっているところについていけない。
最近はNetflixで好きな時に、好きなドラマや映画を観ることができるのも、テレビを観なくなった1つの理由です。番組の時間帯に合わせて画面の前に座らなければならないよりも、好きな時に好きな場所で観れる気軽さの方が良い。
と、そんな典型的なテレビ離れをしている自分ですが、偶然つけたらやっている番組をつい聞き入ってしまうことがあります。それはマツコ・デラックスさん。なんか容赦ない物言いが痛快で、話しを聞いていると面白い。つい笑う。
今回はその、マツコ・デラックスさんの著書「デラックスじゃない」を手に取りました。
本書を知ったきっかけは、Twitterでフォローしていた方のあるツイートでした。
この本、最近のお気に入り。マツコさんの飾りっ気のないポリシーが心地よくて、ずっとカバンに入れてる。ひとりの時、台所で壁のほうを向いて何かを食べるとか、めっちゃ分かる。 >> デラックスじゃない (双葉文庫) | マツコ・デラックス https://t.co/Lsh7DwIErt
— ウェブライダー松尾茂起(松尾シゲオキ) (@seokyoto) 2016年10月23日
直感で、「これは読まなければ」と思いました。普段あまり芸能人の本は読んでこなかったのに。多分もともと、マツコ・デラックスさんが好きだったこともあると思います。
読んでみて驚いたのは、マツコ・デラックスさんは自身をものすごく客観的に捉えていること。自分自身がどういった人間か、社会的なポジション、自分の仕事、そして生活。これらのことに対し、本当に真摯に考えている。ここまで多くのことを受け入れて、客観的に自身を受け入れてる人ってそうはいない。凄い。
他人に対しても同じように考えていて、考えているからこそ好き嫌いもはっきりしている。
自分が絶対にやってはいけないと考えていることも、しっかりと考えた上で選択した答えということが伝わってきます。その結果としてテレビの仕事をすることにした、という背景も納得しました。
てっきり派手なエキセントリックな生活をしているのかと思ったら、そんなこともなかった。拍子抜けするぐらいに普通だった。今までのイメージなんて完全に僕の勝手な妄想で、多くの人と同じように仕事して、多くのものに出会って、生活している。ああ、本書のタイトル通りだ、と無性に納得するのでした。
自分がマツコ・デラックスを好きな理由も分かった。この人は素直だ。
というか「素」だ。ありのまま。
テレビでおなじみの話し方で書かれているから、本人が実際に話している様子をイメージしながら読めてサクッと気軽に読めます。そして、笑える内容も満載。
一人の人間として、この人は魅力がある。それが本書には詰まっています。