すベての悩みは脳がつくり出す
著者:茂木 健一郎
出版社:ワニブックス(2017/03/08)
形式:新書(¥896)
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本
先日紹介した脳科学者の茂木健一郎さんによる著書「すべての悩みは脳がつくり出す」。寄せられた質問の中で「どうしてもやる気が出ません。」というものがありました。この質問に対する著者の回答が印象的で、いまの自分にとって重要な考え方だと感じているので、改めて紹介してみます。
自分の場合、一冊の本を読むとたまに特定の文章が頭の中に残って、時間が経過しても時折ふと思い出すようなことがあります。こういうことありませんか?
先日、『すベての悩みは脳がつくり出す」を読んだ』の中で紹介した「すベての悩みは脳がつくり出す」にも、「こういうこと書いてあったな」とちょくちょく思い出す部分がありました。
具体的には、本書の「Q20 どうしてもやる気が出ません。やる気が出る秘訣を教えてください。」(P78、79)の著者による回答です。回答を一部引用します。
私は「やる気」というものは、人間にとっての必需品ではないと思っています。やる気というのは贅沢品なのだ、と考えているのです。
P.78 「Q20 どうしてもやる気が出ません。やる気が出る秘訣を教えてください。」より引用
「やる気は贅沢品」。なるほど!と思いました。
なかなかやる気が湧いてこないときってありますよね。「あー、面倒だな…」みたいな。
僕の場合ですが、会社に勤めていた時は月曜日なんて特にそうだったかもしれない。金曜日は絶好調!笑
ただし個人事業になってからは、特定の曜日によってムラがあるということはなくなり、その代わり不定期で「やるぞー!」と「今日は無理そう」を行き来するようになりました。スケジュールも自分の裁量なので、この「やる気」に関しては個人事業主にとって1大テーマかもしれませ。
今まではやる気が出ないときは「無理にやる気を絞り出そうとしない」というスタンスでした。というか、スタンス自体は今も変わってません。本書を読んで変わったのは、とりあえず「手を動かしてみよう」と思えるようになったこと。やる気がある無いに関わらず着手してみる。
そして気がついたのは、手を動かしていると湧いてくる「やる気」もあるのだということです。もちろん自然と湧いてくるに越したことは無いのですが、それは贅沢品。でも自分で手を動かしているうちに、「あれもしたい」とか「もっとこうしよう」みたいなアイデアが出てきて、少しずつやる気が湧いてくる。
最近は、「やる気」は贅沢品だけど、自分の行動次第で地道に作り出すこともできると感じています。このことに改めて気がつけたのは本書のおかげ。今後も気分が乗らないからと言ってNetflixを開いたりせず、とりあえず軽いものでもいいから「やること」に対し、無心に着手していくようにしていきたいと思います。淡々と。
最後に、著者の回答を一部引用します。
「やる気が起きないから」という人の多くは、「やる気」という架空の概念をつかうことで、行動を起こさない自分を正当化しているだけではないでしょうか。必要なのは「やるべきことはやる」これだけです。
ですから、あなたも「やる気を出そう」とするのではなく、ただやればいいのです。目の前に与えられた課題を淡々と、コツコツとこなしていく。これを習慣化することで、人生はうまくいくようになります。P.78-79 「Q20 どうしてもやる気が出ません。やる気が出る秘訣を教えてください。」より引用
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