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「印税生活は現実か幻か」を読んだ

「印税生活は現実か幻か」を読んだ

なかなか厳しい紙の本の出版 noteの有料記事で公開された本記事。僕もIT業界の端くれとして、IT技術書を書くとどれぐらいの収入があり、1冊の本を書くのにどれぐらいの時間をかけているのかが気になって購入してみました。 印 […]

なかなか厳しい紙の本の出版

noteの有料記事で公開された本記事。
僕もIT業界の端くれとして、IT技術書を書くとどれぐらいの収入があり、1冊の本を書くのにどれぐらいの時間をかけているのかが気になって購入してみました。

印税生活は現実か幻か – note

もちろん著者自身が仰っているように、印税に関する数字などを公表しないために有料記事という形になっているため、あまり具体的な内容の紹介はここではできません。

ただ1つハッキリと言えることは、著者が執筆してきた本に関する発行部数や印税の額、本の本体価格との割合、出版会社の都合や出版業界の状況など、勿体ぶることなくストレートに記載されています。
この内容で¥128はお得すぎる

内容としてはIT技術書の執筆ということで、出版業界からしたらほんの一部かとは思います。
ただ、ジャンル問わず出版不況と言われる昨今、「IT」以外のジャンルについても似たような状況なのではないでしょうか。

少し前にTwitter上で炎上していた、幻冬社の見城さんも確か小説で2000部などの数字を公表していたと思います。
(該当するツイートは現在削除されています)

つまり、どのジャンルにおいても数万部などの書籍はほんの一部しかなくて、ほとんどは数千部の世界なのかな…と。
その感覚で読むと、本記事に書かれている初版部数も非常に納得感ある数字でした。
そして個人的に抱いた感想としては、書籍の出版だけで食べていくのは本当に難しそう、というもの。

ただそれは、紙の本を出版社を通じて執筆した場合の話しです。
今回のようなnoteの有料記事であったり、少し触れられている電子書籍(Kindle)などフォーマットが変わってくると、また違う状況になる印象を受けました。
実際に、今回紹介させて頂いたnoteの記事も好調なようです。

文章を書いて、知見を残すということ

金銭的な部分ではなかなか報われないとなると、本を書き続けるには別の部分にモチベーションを持っている必要があります。

ゆたかさんが本(文章)の場合では、それは「自身が得た知見を残すこと」でした。
オープンソースソフトウェアの開発に通じるものがありますよね。

僕が本サイト「GRAYCODE」を通じてPHPやHTMLなどの記事を書いているのも、案件で得た情報をアウトプットし、同じ分野で制作される方のヒントになったら嬉しい、という想いがあります。
技術的なことで検索して調べるのって日常茶飯事なので。
欲しい情報がすぐにヒットして、コードをスムーズに書けたら最高だな、と。
そんな想いがあったので、ゆたかさんが本を書き続けてきた理由には励まされるものがありました。

僕自身、「いつか紙の本を出してみたいな」と考えていたので、本書の内容は非常に参考になりました。
それでもやっぱり書いてみたいという想いはあります。(←一度味わってみないと分からない人)

本書の中で、「本を書きたい人は多い。でも一冊の本を書き切ることができる人は少ない」という旨の記載があり、実際にその通りなんだろうな…と思いました。
色々な分野ですごい技術者がたくさんいる中で、技術書の数は圧倒的に少ないですし。

IT技術書はもちろんんですが、それ以外でも自分の専門分野で本を書いてみたいと考えている方には有用な内容です。
しつこいですが、価格もジュース一本分という破格なので、読まない理由はなさそうです。

補足ですが、noteの有料記事は今回が初めての購入でした。
こんな素晴らしい内容の記事が他にもあるのではと思うとソワソワしますね。
もう少し積極的にnoteの記事検索はしてみる価値がありそうです。

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